ザ・テーマ 日本テレビドラマ主題歌集 90年代
ドラマは時代を映す鏡である。
主題歌も、フォークから歌謡曲、そしてロック調のものと時代によってそれぞれ変貌を遂げてきたように感じる。
個人的には日本テレビのドラマというと、70年代後半から80年代前半のものに思い入れがあるけれど、90年代もまた、楽曲が優れており、ドラマと切り離してもそれだけで全然違和感なく世界に入っていける物が多い。
そのような曲だからこそ、主題歌として使用されるに至ったとも思う。
とくに好きなのは「愛が生まれた日」「ポケベルが鳴らなくて」「空と君のあいだに」だが、それらを聴いていると、見た事がないドラマでも見たいと思えてくるのは不思議なものである。
輝け!土日ドラマ王 90’s
90年代は土日にあまりドラマは見ませんでした。
だけど聴いていて、良い歌だなぁと思う歌はたくさんあります。
例えば1番気に入っているのは(土曜ワイド劇場)の、
「地図にない明日」です。【良い歌です】
16曲ドラマの歌が収録されていて、この価格は安い。
迷っているなら、買ってみて下さい!
ポケベルが鳴らなくて
日本テレビ系土曜グランド劇場「ポケベルが鳴らなくて」主題歌〜オープニングテーマ。裕木奈江 演じる女子大生が、親友のパパを誘惑しちゃうストーリーで、話題になった。中年男性の「もう一度若い娘と!」という密かな夢を、形にしたと言われているこのドラマ。親子ほども年の違う緒方拳を「せいちゃ〜ん」と呼ぶ裕木奈江の演技が上手すぎて、「許せない!!」とすっかり女性に嫌われてしまったのであった。
しかし、演技者は皆、素晴らしく上手く見応えがあったし、最後は花束を持って、奥さんの元に戻ってくる結末。「ある意味メルヘン」な物語で、結構面白かったのだが。同じ「女性」でも、妹は爆笑しながら見ていたので、皆が皆、女性週刊誌みたいな反応だった訳じゃない。
その主題歌である。身長170センチのモデル体型――新人のくにたけ・まりが歌う。長身に似合わぬ線の細い高音。もどかしい恋を描く歌詞は、なかなか良くできていると思う。しかし、この手の電子ツールは、すぐに世代交代してしまうもの。その後、PHS(ピッチ)に、携帯と、コミュニケーション・ツールは、あっという間に「ポケベル」を時代遅れにしてしまうのだった。普遍性を持つ優れた詞なので、敢えて「ポケベル」という言葉は避けた方が良かったのでは? と思う。そこを除けば、今聴いても良い曲である。
♪友達に叱られたけれど、それでもいい、逢いたい
♪あなたの一部が私のすべて、2番目でも愛されたい
あたりには、結構感動。