ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉〈2011〉
外国人観光客向けのガイドが、
少しずつ、日本人向けになってきたという印象です。
個人的には、横浜と鎌倉は蛇足だと思いますが、、、
掲載されている店舗が、かなり増えました。
裏を返せば、これまではいかにカバーした店が少なかったか、
ということですが、、、、
それに従い、星の付いているレストランが多くなりました。
これは、東京の料理はレベルが高い証明と考えれば、
実に喜ばしいことですが、星が増えた店も多すぎ、
星のありがたみが無くなってきていると感じます、、、、
とはいえ、ミシュランの基準というものは、ちゃんと存在し、
まあ、基準はこんなもんか、というのが理解できます。
ベンチマークとして、この本を使うのは悪くないと思います。
毎年買っている方、2008年版を買って以来買ってない方には、強くお奨めします。
逆に、今まで、買ったことの無い人は、買う必要は無いと思います。
高橋みなみ1stフォトブック『たかみな』 (講談社MOOK)
26歳女のAKBファンです。
色々なAKB関連の本で彼女の事を
「AKBの良心」とか
「AKBとは高橋みなみ」とか言われていますが
この本を読めば理由が何故かすぐにわかります。
あのちっちゃい身体の中のどこに そんなパワーがあるのやら…脱帽です。
電車の中でこれを読んでいたら
変な目で見られました(笑)
そういう人に程、見て頂きたいです。
彼女等はアイドルですけど、単にアイドルと一言でまとめらないですから。
これを読めば、彼女の覚悟や根性が見えてきます。
それと帰りの電車では、読む事に余りに夢中になりすぎて
降りるはずの駅を初めて乗り過ごしました(笑)
つまりはそれぐらい 夢中で読んでしまう本です。
晩春 [DVD] COS-021
こんな父娘が、いて こんな会話してたら、怪物君だ。演出さんも役者さんも
異常ですよ。怖い怖い映画です。Cinema Scapeがとっても言い
タイ放題でためになりますなぁ。http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=1766
渡部昇一「日本の歴史」〈2〉中世篇―日本人のなかの武士と天皇
この巻では、大きな戦乱と時代の変化を招く二つのエポックを興味深く描いてゐます。何れも「魚は頭からる」の比喩通り、社会的歪みがその濫觴となってゐます。一つは、武家擡頭といふ歴史の流れであり、もう一つは南北朝の動乱といふ歴史の流れです。公家政治の権力争ひの歪みが、武家である源平の争ひとなり、武家政権の成立となります。そして、元寇に端をを発する武家政権の歪みが皇統の争ひと絡んで増幅して行きます。その過程の中で、筆者は皇室を仰ぐといふ行動原理、潔く理念に生きる楠木正成的在り方への共感といふ二つの日本的行動原理の確立を見出してゐます。さういった原理からはみ出る例外の風景と時代風潮とならなくても間歇的に蘇って来る精神土壌の実相きちんと描いてゐます。その事は、表面的な理解にとどまらない重層的な史論へと飛翔につながってゐると思ひましたし、そのタッチは、断定的なものでなく極めて冷静客観的なものであります。筆者の日本史に流れてゐる二つの日本的美学の発見は、秀逸な独自の史論の確立となってゐるのではないでせうか。