ユタとふしぎな仲間たち (新潮文庫)
面白かったです。
妖怪に会えるお話です。
日本昔話を彷彿させるような懐かしい感じがしました。
間引きなどの歴史的なことは悲しく暗くなりがちですが、
そこは三浦先生の腕の見せ所、
テンポ良く進む話の中に何気なく組み込まれていて、
人生のいつの時代に読んでもすっと心に沁み込む一話だと思います。
最後の場面、ユタと座敷童たちのお別れは、ちょっと淋しくなりました…。
ウォーターボーイズ (通常版) [DVD]
映画は今更言うまでもなくご存知のとおり何度観ても最高ですよね、今日も観ました。
そこで私は初回デジパックを持っているのでDVDの内容について、とにかくおもしろいです!
本編DVDは、音声を替えると監督とボーイズ5人が映画を観ながらコメントしていて、特に夜の海岸の鈴木・早乙女シーンは大笑いです、全然告白なんかしてません。また予告やTVCMは本編DVDに収録されています。
特典DVDには、◎メイキング2本(28人のアツイ夏で彼らの努力に泣け・クランクイン前夜みんなをまとめる妻夫木クンを尊敬し、矢口映画の作り方で最悪のシンクロシーンの撮影に笑い・・・)、◎サイドストーリー5本、◎フルバージョンの病みあがりブラザースバンドやゲーセンのダンス練習、◎ロケ地めぐり・・・他、本編より長い特典映像ですから、見ごたえ十分です。
余談ですが、この映画ではアフロとホクロばかり強調されますが玉木クンやっぱこの頃からカッコいい所がところどころに見えますよ。
都はるみ 魅力のすべて
物心ついた頃、親類の家でレコードでよく聴いていた「想い出のハワイ」。本でレコードジャケットしか見たことのない「涙のバラ」。これまでのベストでは収録されなかったポップス路線の曲が聴けるだけで、このCDの存在価値は高い。代表的なヒット曲は少ないが、故市川昭介氏の作品集としての趣きもある。歌謡曲ファン必携かも。
忍ぶ川 (新潮文庫)
正当な純文学作品という印象を持ちました。最近の作品ではないですが、文章も特に違和感無くすんなりと頭に入り、物語にもスムーズに入り込む事が出来ました。心にしんみりとくるドラマ系短編を中心に、一部サスペンス系短編も含まれています。収録短編はどれもクオリティの高い作品だと思います。中でも心に沁みる「忍ぶ川」「初夜」、展開がスリリングな「驢馬」がオススメです。多くの人に受け入れられやすい作品だと思います。これを機会に三浦氏の他の作品も読んでみようと思っています。
TUBEst III
サザンとチューブが日本を代表する「湘南サウンド」の代名詞的バンドとして定着して久しく時が経過した。両者とも夏が巡る度に棚からアルバムを引きずり出したくなるバンドという共通項があるが、リスナーの間で両バンドには夏だけで語れない相違性もあるという人たちも多いだろう。
その裏付けとして、韓国のポップスシーンを挙げてみたい。韓国は元来日本を憧れ的な対象として見ているせいもあろうが、実にJPOPのカバーが多い。そしてTUBEのカバーも実に多い。勿論サザンの「TSUNAMI」のカバーもあるがその比では無い。その違いは何なのか?やはりメロディーが挙げられるだろう。韓国は当たり前だが異国なので日本語の歌詞に比重を置いて聴かないはずだ。サザンは勿論メロディーも美しいがそれに劣らぬ要素として、桑田独特の歌声と妖艶な歌詞世界が挙げられるだろう。しかし、それは異国では伝わりにくい、対してTUBEの魅力は何と言ってもその美旋律である。この要素に国境の壁は無い。加えて、韓国ポップスを聴けば解かるが、マイナーコードを持つ哀愁メロディーに対して過大な価値観を持つ傾向がある。演歌とまでは行かずとも、歌謡メロには滅法弱い国なのだ。
そういう訳で、日本が誇る屈指の哀愁メロを持つTUBEがK-POPを席巻するのも明白な訳だ。同様に日本が誇る哀愁系である、安全地帯やオフコース等がちやほやされるのも何となく頷ける。