ZOTAC ZBOX Nvidia GT218+Intel Atom510
タイトルの「今」というのは、これを書いている2010年12月時点での話です。マザーボードとケースを調達して自作するというオプションもありますが、このコンパクトさを実現するケースがたぶんないことと、総額+組み立てる手間を考えても、なかなかこの製品に見合った構成は難しいかもしれません。AOpenにも同様の製品がありますので、そちらとどうか、という判断になるでしょうか。もちろんBlu-rayドライブを「内蔵したい」という方は別で、ZOTAC ZBOX Blu-ray HD-ID33 Blue-rayドライブ(スロットロード)搭載ベアボーン ZBOXHD-ID33BRやShuttle デュアルコアIntelAtomD510オンボード搭載オリジナル薄型ベアボーン ブラック XS35GT辺りから選択することになりそう。ただしその場合は本体のコンパクトさと価格を犠牲にすることになります。結局は考え方次第ということですが、当方は本体をシンプルにしたいのでこちらです。
蓋を取るとケース内にマザーボードが目一杯という状況で、DDR2 SO-DIMMメモリが1スロット+2.5インチHDD/SSDが1個搭載できるだけです。ネジ1本でとめるだけですので、「HDDはガチガチに固定して使うもの」という方にはSSDがお薦めでしょう。当方は単に体感速度アップのため、素直にIntel Boxed X25-V Value SATA SSD 40GB SSDSA2MP040G2R5を利用しました。写真で見えている青い丸(電源を入れると光ります)の反対側の面に通気口があります。液晶モニタの裏にマウントするという手もあって、そのキットも付属しておりますが、その場合通気口側を固定することになりますので、排熱を犠牲にする覚悟が必要かもしれません。
デュアルコア4スレッドのAtom D510搭載の、いわゆる次世代IONということで、LinuxユーザとしてはOptimus Technologyを制御できるのかという懸念がありました。実際にLinux Mint 9を動かしていますが、いつもと同様にNVIDIAのドライバを当てて、普通に利用できています。Windowsの場合にOptimusが設定できるのかもしれませんが、詳しく試していないのでその辺りは不明です。当方の目的はIONグラフィックを利用することにあるので、これで全く問題ありません。いろいろ環境も違うので何とも言い難い所ですが、軽くベンチマークをとってみたところ、Atom 330+第1世代IONよりも全体的にスペックは上のようです。無線LANも使えますし、オンボードのDVI+HDMIでデュアルモニターも可能です。この辺りはいつものZOTAC仕様と言えるでしょう。
「用途を限定すればAtomで十分」という評は良く耳にしますし、個人的にもその通りだと思います。ただし、使っているとどうしても「所詮はAtom」と思ってしまう瞬間も多々あるのも事実でしょう。従って個人的にはこれよりも上のスペックを指向しつつあり、同じZOTACから出ている超低電圧版Celeron搭載モデル(CULVノートPCをそのままデスクトップにした規格)に関心が移っております。もちろんそれは、この製品自体の評価とは別の話となりますが。
GT218-ION 512MB 64BIT DDR3 ION-GPU-A-E
HP dc5100で使えたというレビューをどこかで見て、
dc5700で試したところ物理的干渉もなく簡単に使えました。
カードを挿して起動しただけでオンボードD-SUBは無効になり
DVIの低解像度で表示されたので、CDのドライバを入れて終了です。
ファン付ですが、私にはそれほど音は気になりませんでした。
ロープロファイル1x PCI ExpresssスロットしかないPCなので
ビデオカードはあきらめていましたが、性能もまずまずで満足です。