A Murder is Announced (Miss Marple)
途中で真犯人が分かってきたが、それが少し違っていたのが残念。結構後付けの解明が多いかも。
第2次大戦後のイギリスの庶民の暮らしぶりがよくわかった。
アガサクリティーを読み始めて、逆にレイモンドチャンドラーの文章のすばらしさを実感してきた。
Perfume: The Story of a Murderer
ドイツ人の書いたフランスを舞台とした物語を英語に翻訳、というだけでも危険な香りがするのに、物語の展開たるや!香りを文字で表すという暴挙もさることながら、香りが醸し出す破天荒、支離滅裂な世界は、日本人がそこはかとなく感じる香道の香りとは一線を画する、人を惑わす香りでもあります。そういえば・・・その香りをつけた魔物が、ほら、あなたの周りにもうじゃうじゃいるではないですか!香り中心に展開する荒唐無稽な話も、じゃあ、殺された少女達は、なんだったのか、浮かばれない存在でもあります。ここら辺は、香水をつけた魔物達よりも不可解です。そう、香りは不可解。
アパシー ミッドナイト・コレクション vol.1
「恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記」「送り犬」「柱の傷」の三作品が収録されています。
「恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記」はEDが84種あります。一枚絵のCGは28枚と少なめ。本作には達成率というものがあり、100%になると最後のCGをゲットできます。ただ、全EDを見ても100%にならないのはかなり痛いです。分かりづらいとは思いますが、全選択肢を全パターンで通らないと100%にはならないのでコンプは困難。
ストーリーはすぐに終わっちゃうものから1時間以上かかる長いものまで様々です。しょぼいのもあれば面白いもの、考えさせられるもの等々、多種多様です。
「送り犬」はEDが32種あり、CGは18枚。笑えるものから癒されるもの、どろどろするものなど、こちらも多種多様なEDがあります。一番すごいのは、正規ルートの「送り犬」です。同人誌で書かれていた作品を収録したもので、最後の終わり方はかなりすごい(どろどろしてますが)。
「柱の傷」は選択肢ゼロでひたすら読むだけで終わります(短めです)。CGは女性に大人気の日丸屋秀和さんが担当しています。
探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件 Genki the Best
僕がDSのソフトを買う際は、基本的にミステリーや探偵物を選んでいるのですが
このソフトはタイトルこそグッとくるものの、パッケージのキャラ絵がちょっと
タイトルからイメージする物とはかけ離れていたので買うのを躊躇していました。
とは、言え「葵生川凌介」と言う探偵名の入ったソフトだったのでとりあえず
購入。もっとも、この葵生川氏はほとんど登場しないんですけどね(笑)
さて、内容ですが、物語は割としっかりしていて意外とのめり込めるストーリーでしたが
ただ、実際に起きた悲惨な事件を何件か想起させてしまう部分があったのが
僕の考えすぎかも知れませんが、ちょっと気になりました。
そしてラストの後味悪さ・・・。いや、ストーリーとしてはアリなのかも知れませんけどね。
他の何人かのレビュアー様が「説教臭い」と苦言を呈していらっしゃいましたが
僕はラストに関しては「むしろ、ここでもっと説教臭くしろよ」なんて思ってしまいました(笑)
先にキャラ絵に関して書きましたが、この可愛らしい絵であの陰惨な内容と言うギャップが
逆に背筋が凍るほど恐ろしさを感じました。あ、すみません大げさ過ぎました(笑)
あと一つ、このシリーズは元々携帯アプリでのシリーズだったそうで、DSではこの作品一作のみ。
僕も含めてDSでこのシリーズを初めてやる人も多いだろうに、なぜか前にあった事件だの、キャラ
設定に関しても、プレイヤーが知っている前提のような感じだったのがちょっと不親切かなと。
神宮寺のシリーズなんか、エピソード毎にいちいち助手の女の子や友人の刑事さんの紹介を
「もう知ってるよ!!」と突っ込みたくなるほどしてくれるのに(笑)
と言う訳で、操作性や流れ等は特に文句は無く、ストーリーは好き嫌い分かれるとは思いますが
大幅に破綻している訳でもないので、やって損したとかは無いと思います。
やって欝になる可能性はありますが(笑)