フォーク伝説~Respect for Takahiko Ishikawa
フォーク世代にとり石川鷹彦という方はギターの神様です。大ヒット曲の殆どのプレイに参加していてそのイントロを聞くだけで胸がときめき“あっこれは石川さんだ!”と判ってしまいます。中でも「花嫁」「22才の別れ」「あの素晴らしい愛をもう一度」「リンゴ」は必聴です。さだまさしさんのステージでの素晴らしい演奏である「修二会」はそのライブ演奏が収められています。ブックレットはギターコードが記してありギターを弾く方にもってこいです。本来なら2枚組ものの企画で曲ごとに石川自身のコメントがあると言うこと無しです。「石川鷹彦works」も併せて購入するともっと楽しめると思います。
俺たちのフォーク!デラックス
懐かしいフォーク・ソングを80曲収録しています。「若者たち」「サルビアの花」「友よ」「イムジン河」「悲しくてやりきれない」「遠い世界に」「風」「竹田の子守唄」「翼をください」「プカプカ」「黒いカバン」など、まさしく昭和40年代を思い出すフォークの名曲が並んでいます。
ほとんどの曲は有名で御存知でしょうが、結構珍しい曲も収録されていますので、同様の企画の中ではオススメできます。
フォーク・ソング・ブームは、世の中の騒乱とともに生まれ育ったように感じています。丁度1970年の安保前後でした。前年の69年に東大の安田講堂が全学連によって封鎖され、海の向こうのベトナムではアメリカが泥沼の闘いを繰り広げていました。学生の反戦活動が世界的な潮流となっていた頃です。
一方日本経済は70年の万博を目前に控え空前の好景気を迎えていた時代です。
フォークが若者の歌となった時代背景として、連帯・団結というのが一つのキーワードになりそうです。音楽を聴く側の態度もそうでしたから、まして歌い手は自分の立つ位置を明確にする必要があったわけです。
思想信条において、自分の考えが明確でなければ他から糾弾される時代でありました。歌も同様です。
どの曲からも感じられるように歌詞にストーリーがあって伝えるべきメッセージが盛り込まれていた時代でした。当時の多くの若者が友と肩を組み歌ったわけはその曲と自分とを同化しながら共感を覚えたことにあります。心の深いところで共鳴するような歌詞の存在ゆえ、30数年経っても口をついて出てくるのはフォークの持つ力の大きさでしょう。
SHOW WA!―ギャグ・ジャンボリー
左卜全の老人と子供のポルカを聴きたくて買った。Beatlesのhelpのanswersongであり、イントロから助けて〜!!は涙もの。トニー谷のあんたのおなまえ何ァンてェのも収録。まさにこのanswersongはここに収録されているW-LEFTの片割れ、とん平のヘイ・ユウ・ブルースである。70年代に萩原違った流行ったnewsoulの流れをくむ好曲。