Crimson
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、エッジ・オブ・サニティの5th。1996作
北欧メロデスの元祖とも言われ、プロデューサーとしても活躍するダン・スヴァノを
中心としたこのバンド。本作はSF的なストーリーに基づいたコンセプト作で、
全1曲40分という異色作だ。サウンドの方は難解さはなく、メロデス的に疾走したり、
ゆるやかに聴かせる静寂パートがあったりと、展開にメリハリがあって面白い。
叙情的なメロディを弾くギターも魅力的で、個人的には最高作とされる4thより気に入った。
若き日のOPETHのミカエル・オーカーフェルドがゲストで参加しているが、
確かにOPETHに通じるようなプログレッシブな知的さが垣間見える。
2003年には続編となる「Crimson U」を発表している。
Crimson II
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、エッジ・オブ・サニティのアルバム。2003作
北欧メロデスの元祖とも言われ、プロデューサーとしても活躍するダン・スヴァノを
中心としたこのバンド。本作はSF的なストーリーに基づいたコンセプト作「Crimson」の続編で、
9パートに分かれた43分の組曲という構成である。前回もOPETHに通じるような
プログレッシブで知的な展開をもった大曲であったが、本作ではシンセアレンジの美しさが増し
むしろCHILDREN OF BODOM的なきらびやかなメロデスサウンドとなっている。
流れるような展開力の中でメロディを聴かせるアレンジは相変わらず見事であるし、
同じフレーズを繰り返すことなく楽曲を構成してゆく力量はさすがとしか言いようがない。