DJANGO 続・荒野の用心棒
CDジャケットがお洒落でセンスがいいね。斬新な黄色と黒。
裏面も実写モノクロ画面ながらレイアウトが他にないぐらいセンスよし。もちろんCD印刷もおこたりなくグッド!デザインは映画のワンシーンですが、(ここではネタバレなので丸秘)さらに泣かせるね!
マカロニファンには、音源とその内容の充実度で一押しです!聞くたびにシーンがよみがえります。
マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座 (オフサイド・ブックス)
自分の嗜好にあった書籍に出会い喜んでいます。いつも枕元に置き辞書のような扱いです。この本に触発されDVDを買いモデルガンも購入、すでに持っているモデルガンのパーツも購入と経済効果ありの偉大な書籍です。殺しが静かにやって来るのモーゼル拳銃のモデルガンとストックホルスターに感動です。文章もユーモアがありわかりやすく著者の才能に脱帽です。今憧れの人です。
究極のマカロニ・ウエスタン・サントラ主題歌大全集
テレビで放送された時には英語版歌詞なのに、なぜかレコードはイタリア語版でずっと???だった『続・荒野の用心棒』主題歌「さすらいのジャンゴ」を、英語イタリア語両バージョン収録。CDでは歌手が同一人物と間違って書かれていますが、2曲目のイタリア版を歌っているのはベルト・フィアです。英語版はロベルト・フィア(ロッキー・ロバーツの変名)。
キング音源を駆使しての全曲サントラ主題歌特集。日本未公開作が半分をしめていますが、内容的にはどれもドスのきいたマカロニ節。現在手に入る日本盤では入門編に最適です。同時発売の姉妹編「BLOOD FOR MACARONI WESTERNS~殺しの黙示録~」(歌なしサントラ集)と一緒に聴けば、なお盛りあがります。
続 荒野の用心棒 [DVD]
この映画との出会いは小学生の頃TVの洋画劇場だった。出だしの「さすらいのジャンゴ」の名曲(この曲は大好きだ)にのってジャンゴが棺桶を引きずりながら歩くシーンから強烈な耳そぎシーン、1対40の対決、ラストの手を砕かれたジャンゴと6人の敵との決闘とアメリカの西部劇では観られないシーンの連続。今回のDVDは日本語吹替えも充実して再登場とあって、TVで観た当時を再現してくれる。そして、長い年月が経っても各シーンの記憶が正しかったのかがわかり、それほど強烈な印象を与える作品だったのだということも再認識させられた。
マカロニウェスタンの作り手であるイタリアのチネマトグラファーロ(決して映像作家(チネアスタ)ではなく映画職人とでもいう人々)の底力が溢れている作品だと思う。
最高に素晴らしいのは、雨の中、ぬかるみの中を棺桶を引きずるジャンゴを映す粗い粒子のオープニングシーン。乾いた荒涼とした荒野をイメージさせるウェスタンの概念を完全に打ち破るこのシーンはマカロニウェスタンにある地位を与えたといっても過言ではないだろう。この後ジャンゴという名もマカロニの代名詞的になり使われることになるが、「荒野の用心棒」でマカロニの素晴らしさを世界に披露したセルジオ・レオーネ監督以上に世界にマカロニの印象を強烈に植え付けた作品だろう。
この後、この作品の監督(セルジオ・コルブッチ)は、メキシコを舞台にした「豹・ジャガー」や雪のユタを舞台にした「殺しが静かにやってくる」等の秀作を撮るが、そのいずれも既成のウェスタンの概念を打ち砕く展開が用意されている。
あらためて、コルブッチの映画を紐解いてみたいと思わせる貴重な作品であり、私個人としては「荒野の用心棒」よりも心に残るマカロニウェスタンだ。