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「シャレード」「ムーンリヴァー」/ヘンリー・マンシーニ自作自演 with RPOポップス
20世紀を代表する映画音楽の巨匠が、80年代後半に遺した貴重な自作自演版。「ひまわり」「ティファニーで朝食を」などの代表作から、日本未公開のテレビシリーズの音楽まで収録曲は幅広い。
この録音でマンシーニは、指揮と同時にピアノも弾いている。しっとりとしたRPOの伴奏の上をマンシーニが奏でる柔らかいピアノの音が流れるのは、聴いていてとても気持ちがいい。おそらく細部に渡って、彼のこだわりを貫いたのだろう。
また、代表作もオリジナルサントラとはまた違った輝きを持つ。サントラ曲は録音される機会が少ないのでどうしても年代が開いてしまうのだが、その間にマンシーニが温めたものを、ここですべて昇華させているようだ。
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ピンク・パンサーX [DVD]
日本で公開された「ピンク・パンサー5 クルゾーは二度死ぬ」の前作にあたり、話もちゃんと繋がっています。
セラーズの未公開シーンとは云え、実際にはアドリブ・ギャグが多過ぎてカットしたシーンなので、かなり面白く、本来のタイトル「ピンク・パンサーの追跡」の通り、番外編ではなくシリーズの一部なのです。
映画ファンの中には観もせずに、本作を単なる繋ぎ合わせととる人も多いですが、見て頂ければ、ブレイク・エドワーズが見事に一本の映画として仕上げている事が分ります。
特にクルーゾーの父親のシーンは爆笑なしでは見れません。
むしろ、一作目(ピンクの豹)より面白く、三作目(2)よりは劣る程度です。
丁度、スターウォーズの帝国の逆襲やエピソード2の様な感じですかね。
それが故にセラーズ扮するクルーゾーがロジャー・ムーアに整形する完結編の次作は是非、日本でもDVD化して欲しいですね。
日本のピンク・パンサー・ファンの中にはこの「ピンク・パンサーX」が観たい為に海外からVHSを取り寄せたり、BSに契約したり、BOXを買ったりした一本で、発売するなら、もっと早くしろ!と思ってる人も多いでしょう。
私もその一人です。
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アルティメット・ピンク・パンサー
げッ! なんと『暗闇でドッキリ』の主題歌“The Shadow of Paris”が収録されている! ピンクパンサーシリーズのCDが出ることは全く珍しくはないが、もしかしてこの曲は初めてではなかろうか。日本ではレコード発売さえなかったはずである。そして実に切ない名曲なのだ。
これは貴重。
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ピンク・パンサー フィルム・コレクション [DVD]
当たり前ですが、この映画はアメリカ映画です。
吹き替えはテレビ版なのでカットされた部分は字幕です、突然変わるので最初は戸惑いますが、なぜそこがカットされたのかを考えるのも楽しいかもしれません。
特典ディスクは3時間を超える見ごたえのあるもの、必見です。