ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス Vol.1 ワルキューレの伝説
ファミコン版の時も、短いながらもあのメロディーに感動したが
それがこれほどまでのスケールで蘇ったことに感動!
ファンタジー音楽の王道です。
ワルキューレの降誕 (1) (BLADE COMICS)
もう17,8年、いや、20年近く前の事になるのでしょうか。
当時、ナムコという会社から女性を主人公に据えたゲームが2本製作されました。
主人公は、地上に降り立った女神ワルキューレ。作品の名は『冒険』と『伝説』。
女性が、それも女の子が主人公として活躍するゲーム作品は少ないその時代に、
ワルキューレは凛々しく、颯爽と現れ、多くのゲームファンの心を掴みました。
本書は『冒険』と『伝説』よりも前の時代に起きた出来事を、ゲームのデザインに
深く関わった冨士宏氏の手によって新たに創作・漫画化されたものです。
公式設定に準じつつも、これまで明かされていなかった数多くの設定が
公開(新たに創作?)され、物語としても、しっかりとした体裁が整えられています。
作中では、女神としての自覚を強めていくワルキューレとともに、
苦難にあえて向き合おうとする地上人たちの姿が描かれます。
脆く儚い定命の存在が、勇気と知恵を振り絞って世界全体の脅威に立ち向かっていくのです。
幼き女神と地上人たち、それぞれの心の成長。それが『降誕』のメインテーマなのかもしれません。
この『降誕』から続編の『栄光』まで続く漫画版ワルキューレの物語は、
ワルキューレを知るゲームファンはもちろん、冨士氏のやわらかいタッチの絵に
心惹かれた、そんな方々にもぜひお勧めします。
Super1500 ワルキューレの伝説
難易度が高いので、クリアまでに時間を要します。クリアまでにはかなりのコンティニューが回数が必要になるはずです。ゲームとしては良く出来ていて、ワルキューレの仕草、敵の動きなんかも良く出来ています。ただ、画面の小ささが問題だと思います。もう少し、大きな画面でワルキューレをプレイしたかったです。
ワルキューレの栄光(1) (BLADE COMICS)
ストーリーの原作は「ワルキューレの冒険」から。
ただし本書の後書きの解説にもあるとおり、「SFCサンドラの冒険」と「PSナムコアンソロジー2のアレンジ版」を元にしている。
未プレイの方は、ストーリーの展開にとまどうかもしれないが、間違いなく公式ストーリーである。
読後に、これらのゲームをプレイされると、よりストーリーに深みが増すこと請け合いである。
ついに、宿敵「ゾウナ」が登場。
ストーリーも待ちに待った「時の鍵伝説」
今回は、今まで語られなかった「なぜ時の鍵が抜かれたのか?」というテーマがある。
前述のゲームでも語られなかった、物語の発端と核心である。
今までは「死をおそれた男が・・・・・」と言う理由しか書かれていなかった。
実際にゲームする上では、さして考えもしなかった部分だ。
たぶん、自分かわいさで暴走したやつなんだろうなぁと誰もが勝手に想像していた部分だ。
だが、違うのだ!
その答えは、本書にあるとおり。
悲しくも哀れな青年の想いによるモノだったのだ。
もう一人の主人公と言っても良いだろう。
人の心の闇につけ込む、ゾウナのキャラはぞくぞくするほど。
精神面も物理面もじわじわと「侵略」されていくマーベルランド。
人々は、魔物たちになすすべもなく屈するだけだった。
希望はないのか?
閉じてしまった時の輪の中で、人は永遠に苦しまねばならないのだろうか?
青空を見上げれば、再び緑の鎧を身にまとった若き女神が見える。
ワルキューレの栄光の物語が今幕を開けるのだ。