哲学カウンセリング―理論と実践
ピーター・B. ラービ氏が、おそらく欧米の哲学カウンセリングと言えるものとそれに類するものを研究し、その成果をまとめたであろう一冊。
門外漢の私には見知らぬ単語が多く、完全に理解しえたとは言い難いが、その考えをおおよそ理解できるように書かれていた。
私の浅い知識では、ヘーゲルの弁証法は2つの対するものがあり、その二つを取り込んで昇華し、一つの高次の結果となる。
ラービ氏は、諸説を弁証法にかけにかけ、自分なりに哲学カウンセリングの、その曖昧な形を確かなものにした。
臨床心理学、とりわけ認知行動に興味を持つ学生には、一つの知識として読んでもらいたい一冊