通常学級での特別支援教育のスタンダード
これほどまでに具体的でわかりやすく、取り組みやすい実践書は観たことがありません。
各学校に1冊は置いて欲しい使える1冊です。
日野市の現場で取り組んでいる先生方の知恵が満載で、今日からすぐに実践できる困った時のバイブルです。
カラーの写真が盛りだくさんでとても見やすく、具体的なツールの作成法もわかります。
間違いない1冊なので、本当に本当にお勧めです。
買ってよかった。
教師、スクールカウンセラー、保護者、その他教育に関係する方々、どなたが読んでも参考になると思います!!
図書館の誕生―ドキュメント日野市立図書館の20年
この著書は1台の移動図書館から始まった日野市立図書館の20年の歴史を綴ったものである。まず1台の移動図書館から始まり、その後、本・分館を相次いで建設、本が無料で借りれることが、日野市民に反響。そして、全国の市町村が日野市を手本とした。また1人当たりの貸し出し冊数が日本有数になった。
この著書は図書館司書を目指す方や、司書資格のある方にはおすすめである。どうぞお読みください。
第77回(平成22年度)NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部
中学校・高等学校の部のレビューに続き、最後に投稿させていただくのは小学校の部。実は小学校の部に関しては幸運にもNHK
ホールで鑑賞する機会を得会場での感動を直接体験したので、思い入れもひとしおである。
今年の課題曲のテーマは「いのち」。小学校の部の課題曲は「いのちのいっちょうめ」、小学生には少々重いこのテーマを里乃塚
玲央氏のシンプルな詞、横山裕美子氏の親しみやすいメロディーにて、「身近な喜びの中に感じるいのち」を表現した楽しい曲だ。
小学生の部の自由曲選択は他の部門以上に「いのち」を意識したバラエティ溢れる選曲が各学校とも印象的だった。それは自然
の中に感じられる生命であったり、友人の死をテーマにした楽曲であったりと様々だが、どの学校も小学生らしい素直で透明感あ
る発声でこの重いテーマに等身大で向き合っている様子が窺え、実に感動的なステージであったことを述べておく。
高等学校の部のレビューにも書いたが、近年の参加校のレベルの上昇により全国大会出場校の実力はほぼ横並びと言って良く
、実際審査が例年より長引いたのも各学校の評価が拮抗していたからだろう。
その中で、見事2年連続金賞を受賞したのが目黒区立油面小。実は事前の知識なしに鑑賞したため、どこが優勝候補なのかも全
く分からない状態で演奏を聴いたが、拮抗していた学校群の中でもここの演奏はやはり頭一つ抜きん出ていた。日頃の早口言葉
練習の成果であろうか、一つ一つの言葉の発音が非常に明確、かつ発声にばらつきがなくブレス使いも丁寧。自由曲の「マホウツ
カイの日々」も変に技巧に走ることなく、小学生にとって等身大で取り組め好感が持てる素晴らしい楽曲かつ演奏であった。
他にも上述した通り、小学校の部の自由曲には素敵な演奏が多かった。自然の生命の素晴らしさを素直な発声で歌った愛媛大附
属小の「花」、日常が動き出す朝の風景を素敵なワルツで綴った郡山市立大島小の「朝のワルツ」、躍動感あるテンポで太陽のエ
ネルギーを賛美した広島市立南観音小の「お日さま」(個人的には最も感動した演奏の一つ)、最早演奏する子供達には実体験が
無い阪神淡路大震災で亡くなった少女を歌った神戸市立住吉小の「ゆめのふうせん屋さん」…子供達の素直な発声によるいのち
の真摯なメッセージはそれだけで深い感動を呼ぶものだった。
「いのち」について、子供達から深く考えさせられる名演奏の詰まった本作、是非お手にとっていただだければ幸いだ。
新選組多摩党の虚実―土方歳三・日野宿・佐藤彦五郎
土方歳三や近藤勇は多摩の百姓育ちだが、剣術に熱心で、浪士組に参加し、芹沢鴨らを排除して新選組を作る。だがなぜ多摩では百姓がこぞって剣術修行出来たのか、剣術自慢くらいで新選組の五年間もの激闘を続け内部抗争にも勝利し得たのか。誰もがテレビを観ながら感じる疑問に、本書は多摩や日野の歴史を深読み・裏読みしつつ、懸命に答えようとする。論旨には推測の部分もあるが、何よりも素朴な疑問を追い詰めるミステリータッチの構成が心地良いよね。この手法を採用すると、神話化されている江戸時代の伝承の謎も解けるだろう。