逆境を打ち破った男たちの名言 武士の一言
幕末武士が好きで、興味があったので、読みました。でも、織田信長や豊臣秀吉など戦国武将の名言もたくさんありました。
よかったと思う名言は伊達政宗の「曇りなき 心の月を さき立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く」。
死ぬ前にうたった和歌らしいのですが、こんな明るい死生観があるのかと、政宗ファンになりそう。
「遅れてきた英雄」といわれますが、スタイリッシュな人でもあったんだなあ。本当にかっこいい武将です。
幕末だと高杉晋作の「面白き こともなき世に おもしろく すみなすものは 心なりけり」
高杉晋作は、27歳で死んだのですね。己を貫ぬき通した晋作の心意気を示すような、いい句です。
いままで知らなかった武士や武将たちの名言やエピソードが面白くて、いっきに読んでしまいました。
いま、ちょっと生きる道に悩んで迷っているような人にオススメです!
武士の名言は、やっぱり日本人の胸にしみます!パワーをもらえますよ!!
軍師の門(上)
戦国小説の中で、腹黒いイメージがある黒田官兵衛。
しかし、その腹黒さの「源」が、実は天才軍師である竹中半兵衛からの「義」の精神である点が注目。
「天下のために・・この英知を使う」という軍師しての生き方・死に方を諭す半兵衛の気迫が、小説全体に心強く響く。
生きるか死ぬかの判断を任される軍師の死想感が、著者オリジナルの部分解釈がとても良い。
単なる戦ごっこの小説ではない部分の評価が高い。
覇商の門 (上) (祥伝社文庫)
夜盗、盗賊まがいか、武士のはしくれかわからないような人生から野望を抱き豪商へとのぼりつめる宗久の波乱の人生が幕をあける。松永弾正、織田信長と主君ならずとも商売を巧みに利用し頂点へのぼりつめる姿がおもしろい。武将ものは数知れずほど読んだが火坂氏の非武将ものはどれも読みごたえ十分な作品だ。歴史小説210作品目の感想。2009/11/28