奉祝曲 組曲「太陽の国」
とにかく素晴らしいの一言。
音楽、歌詞ともすごく感動的だ。太陽の国というタイトルがまた良いじゃありませんか。
今の日本はどんより曇った状態ですが、太陽の国にふさわしい明るい国になってくれることを願わずにはいられません。
Call of Duty: World at War (PS3 輸入版 北米)
海外版なのでもちろん全編英語ですし、取説も全て英語で書かれています。
しかし同シリーズを遊んだことがある方ならば、全く問題無くゲームを進めることができると思います。
他の方も書いていましたが、銃の発射音や着弾時の触感が軽い感じがしますが、それ程気にはならなかったです。
グラフィックについても結構綺麗で、冒頭のジャングルでの戦闘など大変臨場感がありました。
ただ戦闘をする相手がモロ日本人なので、その点については少なからず抵抗を感じます。
また、重火器も現在のものと比べるとかなり旧式で、火炎放射器を使った描写などはリアル過ぎて少し引きました。
ただ、下手に曖昧な表現にせずにタブーと言われる表現もしっかりしていることから、単純にゲームとしてだけではなく戦争の悲惨さも体感することができました。
この点はちょっと他のFPSと違うかなと、私は思いました。
特に最後の首里城での戦闘は凄惨な状況で、実際の歴史としてこのような戦闘が日本国内でされたのかと思うと、下手な教育番組を見るより戦争の愚かさを身に染みて体感できると思います。
内容が内容だけに今後絶対に国内販売は無いと思います。
色々な意味で隠れた良作と言えるでしょう。
拝啓 天皇陛下様 [VHS]
野村芳太郎の撮る映画は、どれもすばらしい。中でも渥美清を主人公に撮った映画の中では、これが一番だろう。脇を固める俳優達もいい味出してる。日本を代表する作品に名前が挙がらないのが不思議なくらいだ。題名に戸惑う人もいるかも知れないが、安心してほしい。天皇はもちろんキーワードだが、天皇の話では決してない。あと、戦争映画ってジャンルでもない。というよりもジャンルなんか越えて、お勧めできる一本である。一人の男の人生とでもいったらいいのか・・(説明が難しいがとにかくおもしろいので)ラストシーンは、年齢に関係なく男なら震えが止まらないはずだ。とにかく観るべし。これが男の生き様なのかもしれない。
拝啓天皇陛下様 [DVD]
1963年の、まだ「男はつらいよ」のテレビ版も始まっていなかった頃の渥美清の代表作です。漢字の読み書きもろくに出来ない無教養な男が軍隊生活を謳歌するというアイロニカルなストーリー展開は、野村芳太郎監督の真骨頂。後に戦争作家(この作品の原作者である棟田博)になる戦友の長門裕之や子沢山の戦友の桂小南治、それに主人公に字を教える一年兵の藤山寛美などと渥美清との掛け合いが見事です。また、戦争未亡人の高千穂ひづるに無償の愛を捧げるところは、後年の寅さんの世界の原点ですね。新聞記事で主人公の交通事故死を観客に教えた後のラストシーンも良かったです。左幸枝と中村メイコも好演!
ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
グローバル化が進む今の世の中、個人のアイデンティティだけでなく、日本人としてアイデンティティをしっかり持つことが重要なはず。しかし、今の日本の教育では、日本人を象徴するはず「天皇」については、何も教えてくれない。自分自身もそうだった。
本書は日本人全てが本来基本知識として知っておくべき「天皇」の意味・意義について教えてくれる。本書を読めば分かるが、日本の文化、歴史を学ぶ上で、天皇の理解は欠かせない。それは、決して過去のものではない。国家祭祀における最高権威者としての天皇、無私の存在である天皇、祭祀国家元首としての天皇。今まで知らなかった自分が悲しい。
グローバル化自体は否定しないが、まずその前に、自分の足場を確認することが重要だ。