MR.BRAIN DVD-BOX
主役の方が以前の紅白歌合戦でスーザン・ボイルをエスコートしながらも通じない英語で話しかけて大恥をかいてたあの木村拓哉氏だなぁ・・、この程度の私のようなファンでもない方にも十分楽しめるドラマだと思いました。
とにかく、大河ドラマBIG役者さんやら、アンパンマンの声の女優さんやら、ハリウッド映画にに出たことあるような小雪さんやらがホンの数秒間のチョイ役や悪役(犯人役)にキャスティングされている豪華なつくりで、それだけでも楽しめます。
今、興味深いこととされるトレンドの脳科学をベースに観客もいっしょに事件を解決していくミステリー調の脚本にはついひきつけられました。
配役のほかにも セット、CG、 お金がたくさんかけたなという安っぽくないドラマでした。
、、、、ただ、どうなんでしょうね・・・
ホストを生業にしていた男が、脳の欠損事故のたった5年後に脳科学者になって活躍できるなんてマンガちっくで。ありえないような・・・・、リハビリに大学受験、大学生活、研究、論文、そして「9時間寝ないとダメなんです」という生活をしている主人公が、ですよ・・・。そこがドラマなのかな・・・。
華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)
山崎豊子は凄い! 作品数は少ないが緻密な取材で長編を描き切る。最新作の「沈まぬ太陽」で知った人も、テレビの影響で「白い巨塔」で山崎を知ったひとも、次は「華麗なる一族」を読んでいただきたい。面白いから。ところで、あなたは今の「三井住友銀行」が「さくら銀行」と「住友銀行」だった事を知っていますか?そしてその前は「三井銀行」と「太陽神戸銀行」であり、さらにそのまた前は「太陽銀行」と「神戸銀行」だったんですね。本書はその太陽と神戸の銀行合併を取上げた金融界を舞台にした小説。30年前に書かれたとは思えないです。やり手の大蔵官僚やら腹黒い銀行頭取やら国会議員やらがうごめきまわる。そして家族をも事業の犠牲にする主人公。一気に読めちゃう面白さ。「白い巨塔」の次は、これで決まり。
不毛地帯 [DVD]
11年に及ぶシベリア抑留から帰還した元大本営参謀、壱岐正。近畿商事に入社した彼は次期戦闘機決定が選挙資金に利用されることを知り、本当に良い戦闘機を売り込む為、泥沼の商戦に巻き込まれていきます。さすが山崎豊子のストーリー構成、手に汗握る展開にはらはらさせられます。3時間近くあるのですが一気に見てしまうことは間違いなしです。
原作を読んだ人間としての感想を言わせて貰います。まず壱岐正、大門社長、鮫島のキャストは見事。ただ、タイトルの不毛地帯が表しているシベリア抑留時代のシーンが少し削られすぎかなと思います。そして何より致命的なのは「商社マン」がどういう仕事なのかを全く伝え切れていない。そこが惜しい。
ちなみにこれを見たかたはぜひとも原作を読むことをお薦めします。この映画で映像化されているのは4分の1程度、最後に壱岐正が第3の人生として何を選んだのか、あなたの目で確認してください。
華麗なる一族 オリジナル・サウンドトラック
驚く暇も無いほど、圧倒されます。
物凄い迫力と音のメッセージが感じられます。
この一曲だけで、十分テレビのサウンドトラックとして堪能できます。サウンドトラックを超えた、一交響曲のような印象さえ受けます。
その後も聴きましたが、やっぱりメインテーマがあまりにフルオーケストラの魅力が満載で、正直印象が薄い感じがいたしました。
けれども9曲目の「一握の安息」これは聴いていて涙が出ました。最終回で万俵大介が高須相子と別れるシーンで使われていた音楽です。私は鈴木京香さん演じる高須相子が北大路欣也さん演じる大介に別れを告げて部屋を出て行きドアを閉め、泣き崩れた時の、このBGMがとても印象に残っていたので聴いていて本当に心に染みました。
最後の21曲目で、また「テレビバージョンのメインテーマ」が力強く演奏され、はっとまた目を覚まされる感じです。
演奏がフィルハーモニアオーケストラ、東京混声合唱団と、プロ中のプロが演奏しているのでクラシックファンとしてはとても嬉しい重厚な演奏です。
それで何故☆4をつけたのか。カバーに木村拓也さんのアップ。大変申し訳ありませんが、「華麗なる一族ファン」=「キムタクファン」ではないのです。その辺を考慮していただきたいな〜と思って、☆一つ取りました。キムタクファンの方、ご容赦を。
華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)
都市銀行唯一のオーナー頭取を努める阪神銀行を中心に、鉄鋼、不動産、商社等からなる万俵財閥を形成する万俵一家の「愛憎劇」と「金融再編」をからめた大作も、いよいよ最終巻です。領主である父親は、財閥拡大のためには、結婚を通じた閨閥作り、政財官の癒着、身内が役員を務める鉄鋼会社への支援打切りといった冷徹無比さも厭いません。
これらに反抗する兄弟姉妹たちと父親の溝は埋まるのか、政財官の癒着をも通じ、画策する都心銀行合併は成り立つのか、支援を打切られた鉄鋼会社は、再建できるのか。これらのすべてに解が出る本巻は、まさに、息つく暇もない位、ドキドキさせられる、ヘタなミステリー顔負けの面白さが味わえる1冊です。
さて、TV番組では、これをどう料理するのか、楽しみになってきました。