ありがとう
いきものがかりのコアなファンの方からはもっと新しい試みがあっても良かったのではないかとの不満が出ることはよく分かります。
しかしこの曲はNHKからの依頼で朝の連続テレビドラマの主題歌として書き下ろされた曲であることを忘れてはいけないと思います。若手の音楽家たちにとってNHKから書き下ろしの曲を依頼されるチャンスなど、この機会を逃せば滅多にあるものではありません。また現代は音楽の嗜好も多様化しており、いきものがかりの存在そのものを知らない人たちに対してもアピールする必要があるのです。そういうとき、自分たちの最も得意とするジャンル・曲調の曲で勝負しようというのは自然な発想だと思います。そして実際この曲は彼らの書いたバラードの中でも最も完成度の高いものに仕上がっていると思います。歌の上手い歌手は沢山いますが、さびの部分を歌うときのあの音圧が出せる歌手はそう何人もいません。吉岡さんのよいところを巧みに引き出していると思います。
『ゲゲゲの女房』自体はコメディ仕立てになってはいるものの、実際には決して明るい物語ではなく、吉岡さんの爽やかな歌声に救われている部分がかなりあるのではないでしょうか。
とにかくこの曲を作ることのできたいきものがかりのみなさんに、おめでとうと云いたいです。
総員玉砕せよ! (講談社文庫)
ニューブリテン島ラバウルの師団司令部は昭和20年3月17日、ズンゲン支隊から玉砕報
告を受け取りました。しかし司令部は玉砕の事実を確認することなく大本営に報告したた
め、支隊の生き残りは「生きてはならない人間」となってしまいます。そして生き残った
彼らは、司令部の命令により再び突撃させられることに...。
本作品は同支隊に属していた筆者が、実際にあった上記のエピソードを下敷きにして、戦
争の空しさ、理不尽さを描いた作品です。労作『コミック昭和史』の最終巻で、戦中派に
とって戦争はとても大きな位置を占めていて、自分もその一人だと述べています。
本書はそういった意味で、たんなる戦争マンガではありません。あの戦争はいったい何
だったのか。一兵卒だった筆者の答えが本書に込められているように思えます。それくら
い迫力のある作品です。とくにラストシーンは圧巻の一言です。(1973年作品)
ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)
作品の仕上がりはストーリーも音楽も全て素晴らしいと思います。
こちらの巻は水木プロダクション設立から最終話までで、お金は豊かになっても気持ちに余裕がなくなり、家族の会話が少なくなったり、藍子ちゃんの学校での辛いことをゆっくりと聞いてあげれなかったりして、子供達には辛くて寂しい時期かも知れません。
ですが、水木さんは不器用ながらも子供達に愛情を注ぐ父親の姿には優しい気持ちになれます。
ただ残念なのは、字幕がないことと、チャプターが大まか過ぎて好きなシーンが一発で出なかったりと少し不便な点があり、今回のみ★は四つとさせて頂きました。
ゲゲゲの女房
先に購入していた水木しげる先生の自伝、「水木さんの幸福論」と、著者が水木氏と結婚してからのエピソードを比べて読むと、夫婦の考え方の違いが見えておもしろかった。
著者は、自分の人生を「古い日本の女性の生き方」と言っている。
著者が水木氏と結婚した頃と今とでは、時代が変わってしまったが、著者の生き方から学べる事がたくさんあった。いい本だと思う。
ゲゲゲの女房 完全版 DVD - BOX 2
極貧生活、これでもかと襲い掛かる困難に
一度は漫画化を諦めようかというところまで追いつめられた村井家。
そんな16週に茂も「テレビくん」でメジャーデビューを果たし、同年漫画家受賞。
ようやく陽の当たる道を歩き出します。
諦めずに自分のスタイルを貫き通した茂
その才能を信じ続け、支えてきた布美枝や戌井さん
「うちの人は本物の漫画家ですけん!」と
漫画家の妻として生きる娘の覚悟を目の当たりにした源兵衛
茂夫婦を見守り続けたイカル、イトツそれぞれの大きな喜びが伝わってきて
受賞シーンでは涙が止まりませんでした