サックス上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集
人目を引くタイトルであるが、中身は極めてオーソドックスで初心者の自分でもとても役立つ内容だ。10のテーマに分かれていて、興味のあるテーマ(例えば『セッションで困らない裏ワザ』)から読み進む事ができる。
同じ著者の「サックスの基礎」がとても良かったので、この本もパート2にありがちな、前作の繰り返しではなく、コストパフォーマンスが高い内容となっている。
余り多くのサックス奏者に読まれると、自分の進歩が目立たなくなりそうだが、そんな事は関係なく、親しくしているサックスの練習生には薦めたい一冊だ。
さあ、はじめよう!初めての鍵盤ハーモニカ-発表会ですぐに使える曲集・伴奏CD付-
保育士として初めて鍵盤ハーモニカを指導することになりました。
しかし手入れの仕方や、音の目印シールの貼り方など、わからないことだらけでした。
この本は、初心者が初心者を指導するのに参考になると思います。
幼児にとっては難易度の高い曲も多く載っていますが、役に立つ部分も多くありました。
楽に吹ける!アルト・サックス上達のコツ タンギング・アンブシュア……つまずきのポイントを徹底攻略
最近増えているサックス教則本。そのなかでも、初心者にとって実は難しいタンギングなど、楽器操作の基本を徹底的に練習するためのもの。
練習曲も少ないし、地味な装丁で、手を伸ばしにくいかもしれないが、サックスをしっかり鳴らして、音をきれいに鳴らしたいのであれば、この本で説かれている練習は実は一番効果があると思う。
添付のCDのマイナスワン、実は南博氏がエレピを弾いているなど、隠れた贅沢なものだ。
初心者から抜け出したいけど、曲を練習しているだけではいまいちという人に、最適な指南書だ。
Jazz Trombone
正直言って、はじめはフォンタナが出ているというので買いました。しかし、実際聞いてみると、共演者のALLEN HERMANNもフォンタナに全く負けておらず、場合によってはテクニックや歌心の面でもフォンタナよりも上ではないかと思われる場面が多々ありました。フォンタナはドゥードゥルタンギングを駆使した演奏で有名ですが、HERMANNもドゥードゥルタンギングの使い手としてはトップレベルといっていいでしょう。トロンボーンのCDは、トロンボーン吹きにはそこそこ楽しめる(勉強になるが)が、それ以外の音楽ファンにとっては、音楽性に乏しいと感じるものも多々あるので、買うときは多少覚悟をしていたのですが、このCDに関しては安心して誰にでも薦められます。ちなみに、HERMANNの演奏スタイルはコンラッドハーウィグのようなアウトフレーズを多用するような難しいスタイルではなく、ストレートなハードバップスタイルです。聞いた感じでは、フォンタナよりも、ジャズ研の学生がほくそえむような、いわゆる「お勉強フレーズ」が多いような気がします。おそらく、過去にデキシー/スウィングスタイルのCDが多い事もその一因だと思われます。とはいえ、このCDでの演奏内容は完全なハードバップで、時にはフォンタナと聞き分けるのが難しい場面も多々あります。また、ちゃんと分析したわけではありませんが、フォンタナやアンディマーチンのような「手癖系フレーズ」が連発する頻度は比較的少なく、歌うためのボキャブラリーの引き出しの多いプレーヤーの様にも感じました。トロンボーン吹きはもちろん、それ以外のバップファンにも薦められる、数少ないトロンボーンもののCDです。難解なハーモニクスを多用したスタイルの音楽に聞き疲れ、ストレートなハードバップに浸りたい時にお勧めな一枚です。