かけがえのないもの (新潮文庫)
非常に素晴らしい本だと思います。
抽象論のみならず、実経験に基づいていろいろと具体的なエピソードを織り交ぜていますので
わかりづらい具体のない話もそれらと結び付けてイメージできますので、なんとなくニュアンスは把握できます。
なかなかうまく説明しづらいことや、なんとなく記憶の片隅にあったようなことを
きれいに整理してかみ砕いて説明してくれている感じです。
この辺りはやはり解剖という視点から養老さんがいろんなことを自分でも考えて、勉強して
その結果思うところなどを書いているからだと思います。
過去と未来から現在の状態を正確に描写する。
本来の人間の本質と過去から現在までの変遷の理由などをつらつらと書きつづる。
非常に人間として深みのある洞察、もちろん経験しているので重みがあります。
良書です。
かけがえのないもの
この楽曲に対してのレビューはあまりに否定的な意見が多い。よくこの楽曲を聴いてほしい。色眼鏡で観ていてはこの楽曲の良さは判るはずがない。「かけがえのないもの」そのタイトルはあまりに普遍すぎる。そして、抽象的だ。ZARDの楽曲は普遍的なものが多い。だからこそ、ZARDというアーティストは大衆に受け入れられたと言える。要するにこの楽曲は原点回復だと言えるだろう。それは、マンネリではない。アーティストのカラーなのである。今の流行のアーティストにそのアーティストのカラーなどどこにも存在しない。あたりまえの事さえも出来ないアーティストがもてはやされる時代に、あえてZARDというカラーをだしたこの楽曲は時代に逆らっているだろう。そして、音楽業界にとっても、何よりもZARD自身にとっても「かけがえのないもの」になってほしい楽曲だ。
かけがえのないもの~ZARD Piano Classics~
Music Freak Magazine(9/10発行号)に羽田さんのインタビューが掲載され、坂井さんのことにも触れられていました。
1stアルバムに続いて、このアルバムも買って良かったと思います。
『 Don’t you see!』はちょっと聴いただけではこの曲だと気付かないぐらいのアレンジです。
そして『Good-bye My Loneliness』はスタートでまずサビを静かに演奏しています。
そのほかは、『かけがえのないもの』や『 I still remember 』など、歌詞を口ずさんでいると自然と合ってきます。
ZARDの原曲は力強いものも多く、とくにそういう力強い曲はピアノ演奏ではかなりイメージは変わります。
でもZARDの曲は力強いものでも、押しが強いものではないです。
だから自分の想いを自由に込めることができるのです。
それぞれの曲にはみんなそれぞれの思い出があり、受け止め方も十人十色です。
百人いれば百通りのZARDがある。「自分のZARD」を自分の中で自由に描くことができる。これもZARDの良いところなんだと思います。
いろいろな人達がそれぞれのZARDを思い描きながら、後の時代まで残っていく。
ファンの1人としてとても嬉しく思います。
かけがえのないもの
養老ワールドを濃縮した1冊。
あとがきにでも書かれているが、これまでの養老先生が書かれたり、講演された事を実に端的かつ判りやすくまとめたものである。養老先生の根っこは「自然」なのである。まだ養老先生の本を読まれてない方がいきなり読むとその世界が広いように思えるかもしれませんが、実は非常にコアな部分の話で単純明快だと思います。
何時もながらのキーワード、自然、都市化、脳化、人工、人とモノ、心と身体などなど。
そして、これもあとがきである。「自分でものを考えることを、一人でも多くの読者がしてくださるようになれば、それは筆者の望外の幸福である」
ちなみにこの白日社では、釣り人や山暮らしにはたまらない素晴らしい書籍を沢山出しております。志村俊司の「聞き書き シリーズ」