クリスマス―どうやって日本に定着したか
日本のクリスマスを語るにあたり、
絶対に避けて通れないクリスマス研究の金字塔。
カラー写真も豊富で、1900年代初期の普及ぶりが分かる。
そして少女絵画家「松本かつぢ」による少女に着せたサンタクロース衣装を見たら、
サンタの服が「コカコーラの宣伝が起源」などという風説を、口が裂けても言えなくなる。
現代のサンタと寸分狂いのない、完璧な赤い服のサンタ。
巻末にはさらに情報を収集するための連絡先まで書いてあり、
続編が期待されます。
この書が参考文献にあるかどうかで、他書のクリスマス研究の質を判断しても良いくらいです。
名著。
冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
大江健三郎にかつて絶賛された、とこの本の後ろを見てびっくりした。この人の書いているのはSF。嘘(に決まっている)の科学理論をふりかざしまくって、それがものすごく本当っぽく読まされてしまうのには、さすが現役の医者! と思える。古典的設定の表題作だが、ホラーではなくSFというところがいいアクセントになってい。個人的には右手に月がはりついてしまう、まったくわけのわからない話が好き。
にしても、芥川賞候補になった「目を閉じるまでの短い間」だけ、めちゃめちゃ浮いているような気がするのだが。SFならいいんだけれど、わりと古臭い文章でこういういかにもな(妻が死んだ地方の開業医がバラを育ててる。まわりでは老人が病気で死んでいて、大人の分別と子供の無邪気さを相対化)お話を読まされても、どうかと思ってしまう。
遙かなる時空の中で ~紫陽花ゆめ語り~ DVD BOX
以前、遙かなる時空の中でのゲームをしたことがあるのですが、キャラクターと声優さんのイメージがぴったりでOVAが出たらいいなと思っていた時にDVDBOXの事を知り、早速購入してみました。ゲームからどんな話を作るのか気になっていましたが、内容もおもしろく、八葉やあかねの技の使い方(出し方)や、絵がもとてもきれいで買ったかいがありました。ぜひオススメですよ。