マダム小林の優雅な生活 (幻冬舎文庫)
私は生まれ変ったら誰になりたい?と聞かれたら『小林聡美さん』と言うくらい彼女が好きである。
憧れである。そして、手にしたこの本。「マダム小林の優雅な生活」と書いてあるので
どんなに素敵なマダムライフを送ってらっしゃるのか!と意気込んで読んだら、
結構とほほな情けない話が満載でとっても親近感が沸きました。
あとがきで吉本ばなな(よしもとばなな)さんも書いている『函館の女』と言う話は、
えびな美どりに間違えられ、サインを頼まれてサインにも『えびな美どり』と書いてきちゃうところとか、
小林さんのゴーゴーな姿が目に浮かんで流石だ!と思いました。
老後は海外で優雅に暮らしたいという夢を持つ小林さん。
その為に英会話を習いに行くのですが、そこに出てきたのは日本人のおっちゃん。
そして『カタカナ・イングリッシュ』で一年間も教室に通うはめになった爆笑エッセイが特に好きでした。
どうぞ、あなたも一度体感してみて下さいね!独特の文体も病みつきになります。
映画「めがね」オリジナル・サウンドトラック
『めがね』の公式サイトで流れて来た音楽を聴いて、ほぉ〜っとする優しい旋律に一聴き惚れ!
届いてからは、家に居る時も車で移動する時にも聴いているほどのお気に入りの1枚になりました。
ゆったりと、たゆたうメロディーに癒されています♪
同じ旋律が、楽器やアレンジを替えて何度も演奏されていても気になりません。
むしろ、あ〜これが映画の根底に流れているテーマなんだなあって思うくらいです。
現在はスコットランドに住んでいるのですが、低く連なる丘陵を眺めながらのドライヴに
ピッタリ合うんですよねえ。
映画『めがね』DVDの発売が待ち遠しいです。
マダムだもの (幻冬舎文庫)
女優、小林聡美のエッセィ集。旦那さんはあの三谷幸喜。三谷幸喜のエッセィも面白いが、彼女の筆力もたいしたもの。むしろ旦那さんよりも上回っているかも。
しかし、彼女の描く三谷幸喜の情けなさはまるで自分を見てるよう。まるでダメな男に描かれているが、彼女は愛情いっぱいに包み込んでいる。うらやましいな。でも彼女は彼の才能に惚れているのかな。それが私と彼の違い。
やっぱり猫が好き~クリスマススペシャル~ [VHS]
「クリスマススペシャル」と「恩田三姉妹VSブジラ」の2本です。
「クリスマススペシャル」はめずらしく、外での撮影もあります。
出演はやっぱり3人だけですが。
デートに行ったきみえと社員旅行に行ったかやの。
2人がいない部屋を貸して、一儲けたくらむレイ子。
早く帰ってきたきみえを丸め込んで共犯にし、かやのには秘密にしようとするけれど、シャンパンを買いに行ったきみえが、駅から出てくるかやのを発見。
家に帰すまいと奮闘するきみちゃんが面白い!
なすび顔の男に襲われた、かやの姉さんの顔も見もの。
「恩田三姉妹VSブジラ」
突如現れた怪獣にパニックになる東京という、とてもめずらしい作品です。
信じないかやのと、はしゃぐレイ子ときみえ。
それぞれ性格が出ていて、これも楽しい作品です。
すいか DVD-BOX (4枚組)
TV放映時、そしてDVDBOX・・・
こんなに何度も見返したドラマは、俺史上初めてです。
ウケる。なごむ。元気が出る。ハッとさせられ、うーむと考えさせられる。
涙腺をぷるぷるとゆるめられ、そしてまたウケる。
なんのメリハリもない人生を送ってきた33歳独身・信用金庫勤めの
OL基子(小林聡美)のひと夏を通じて、平凡に見える日常の奥深さ、
人生の面白さに迫っていくのがこのドラマです。
その視点は、したたかで、ユーモラスで、痛快。
観る者の目線を、ありふれた日常のかけがえのない瞬間へと向けさせ、
一方で物や数字・他者との比較に牛耳られた現代の価値観に対して
きっぱりとNOを突きつけます。
全エピソードが面白いんだけど、特に好きなのは最終話。
信用金庫から3億円を横領し逃走を続ける、基子の同僚であり親友の
馬場万里子(小泉今日子)が基子と再会するシーン。
ふたりが交わすひとつひとつの台詞が奇跡のように機能して、
生きることの原点に迫っていく、この一連のシークェンスはすごい。
俺を何度も泣かせます。
昨日も明日も同じに見える毎日。平凡な俺たちの平凡な生活。
このドラマが描いてるのは、その「平凡な人生をただ生きていく」ことの
偉大さなんだと思います。とにかく面白いです。ぜひ一度見てみて下さい。