THE STAR IN HIBIYA
ソウルとロックンロールを強引に折衷したような、整合性と引き換えにノリを重視したファンキーな演奏陣は、
ソロシンガーとそれを支えるバックバンドというより、いい加減でタフさが売りのロックンロールバンドであり、
若き矢沢は、それに対抗するかのように、引きずったり畳み込むように唄ったりと、意識的に逸脱しようとする。
その両者がぶつかり合った摩擦熱は、スタジオ盤とは比べ物にならないくらいに図太いテンションを発散しており、
特に1枚目の1~3、6~8、2枚目の1~4のロックナンバーは、がらりと容を変えた凄まじいグルーブ感に圧倒される。
最近のライブでこのノリに最も近かったのは、「Z 2001」くらいではないだろうか?と思うが。
フライパンで和食
知る人ぞ知る伝説のTV番組「料理の鉄人」で、和、洋、中のすべての鉄人に勝利してグランドチャンピオンになった野永喜三夫氏...の雑誌「ミセス」上での好評連載をまとめた一冊。”フライパン”と”和食”という意外な組み合わせから、作り出される和食はすべてかなり本格派。レシピ本によくありがちな..."そんな食材、そんな技術があったら料理人になるわっ!"といったところが一つもなく、レシピの各所に"家庭での料理"への配慮が見えて嬉しい...それに美しい写真で構成された80ページ程の中に、プロのコツや、本格的な出汁の引き方(しかもフライパンで!)や"西京漬け"の床の作り方、さらにプロご用達の味噌、醤油、みりんなどなどの紹介(しかも全て値段と連絡先つき!!)など盛りだくさんで、とても充実した内容。ご家庭の主婦から、一人暮らしで食事が貧しくなりがちの学生さんや単身赴任のお父さんまですべての方にオススメです!!
0号室の客 DVD-BOX1 (3枚組)
私は役者、大野智が大好きなので、「0号室の客」を毎週楽しみに見ていました。深夜で、しかもたった1回15分のドラマを4回で終了するという試みが新鮮でした。
やはり感心したのが、あの短い時間の中で、大野くん演じるところのヒロくんの表情や雰囲気がクルクル変わるところです。15分でも、あんなにドラマが楽しめるものなのかと、新しい発見でした。
短いですし、大野くんの魅力が凝縮されているので、ついつい何度も繰り返し見てしまいました。本当に何度見ても、魅了される演技です。
1話、2話、3話、4話、すべて違う大野くんが堪能できます。
流暢な英語を話したり、彼女とチークダンスを踊ったり、キャバクラで酔っぱらったり、上司からいじめにあったり等など、お腹いっぱいになること間違いなしのドラマです。
それから、改めて大野智という人の声の魅力も堪能できました。特に最終話の2度目のチークダンスの場面で、「何点?」と彼女に問いかける声は本当にあまく、そこはかとない色気を帯びた、優しい大人の男性の声でした。
そして、何といっても大野くんの素が見られるメイキング映像は、マイナスイオン放出の彼の温かさに触れられる内容となっています。メイキングを見て初めて知ったのですが、このドラマは4日間ですべてを撮り終えるというかなり過酷な撮影条件の中作られたということです。でも、スタッフの皆さんも含めて、ほとんど寝ていないだろうに、大野くんがそこにいるだけで、ゆったりとした癒しの空間が作り出されるようでした。普通4日連続でほぼ寝ていないような現場だったら、もっとピリピリムードが漂っているんじゃないかと思いました。
ドラマ同様、メイキングも時間としてはそんなに長くないですが、マイナスイオンで癒されたい!という人はぜひ手元に置いて損はないDVDだと思います。
出逢い ~我が心の歌~
いい歌揃い。あまり感情を込めすぎず、サラッと歌っているところに、この人の魅力がある。
まず「芭蕉布」。夏川りみの歌唱も素晴らしいが、新垣勉の歌唱を聴いて、この曲に惚れ込んでしまった。オーケストラの伴奏も歌と良く合っている。
「なごり雪」など、いい歌だとは思うが、私の中では「過去の歌」と化していた。それが、このアルバムの中では新鮮によみがえった。
そして「見上げてごらん夜の星を」。最近では多くの人がカバーしているが、イントロの静かな部分から壮大なオーケストラの演奏に移り変わる部分は圧巻。
これからもたくさんのいい歌を歌って欲しい。