イラスト図解 銀行のしくみ
我々は日々銀行を使用しているがそもそも銀行は何をしているところなのか?
漠然と理解しているつもりでも実際は理解していない事に気づける本だと思います。
この本のよいところは題名から想像できますが、イラスト図解です。
イラスト図解で見ることにより銀行を中心としたお金の流れや預金と貸金、振込手数料、外国為替、投資信託の収益などを理解し易く、とても良い良書と思います。
また、銀行内部の部門ごとの仕事内容も書いてあるのでこの辺りに興味のある方にはさらに楽しめると思います。
ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ 世界を変えてみたくなる留学
本書は大きく分けて2部構成。
Part1は「ケネディスクール講義の実況中継」と銘打って、パブリック・プライベート・パートナーシップ、ソーシャル・マーケティング、リーダーシップ、ケネディスクール・フォーラムの4つの内容を紹介する。
Part2では「書を置き、世界へ出よう!」として、ニューオーリンズ復興ボランティア、インド農村部のマイクロファイナンスの挑戦、HIV/AIDS孤児たちの苦悩と希望、社会企業家との協働といった、留学中に経験した実体験から得られたことを紹介している。
個人的にはPart1の方が興味深かった。教える側から書かれた講義の実況中継は、それこそ数えきれないほどに存在しているけれど、学ぶ側から講義の実況中継を書いた書籍は珍しいと思う。そういった意味で新鮮だし、共に考えながら読むこともできる。
財務省のキャリア官僚は、こうした留学を様々な場所で経験しているはずだ。そして、皆それぞれに多くのことを学んで帰国し、行政に当たっているはずだ。
では、いずれ改革は成されるのだろうか!? 著者は「官民協働ネットワークCrossover21 」というものを立ち上げているそうなので、是非とも改革推進派としての活躍を期待したい。