TATS YAMASHITA PRESENTS CHRISTMAS IN NEW YORK [VHS]
まだ我が家のヴィデオデッキが故障する前、子供も小さかったので(TVの優先権がまだあったので)
クリスマスまでの1週間あたりにインテリアのように映像をよく眺めていた。
いかにも厳しい寒さを示す早朝からの情景や黒人の老人たちの街角でのストリートコーナーシンフォニー
(アカペラ)の様子、黄昏時そして夜に向かうに連れライトアップされていく街並等々、
映像的に何と言うことはない。 だが、ありふれた日常が達郎氏の歌を背にすると、
こんな世界ではあるものの、ひとは確かにささやかではあるけれど、
しっかりとそこに息づいて、それぞれのささやかなLifeを生きているという当り前のことが
妙に愛惜しく感じられたものだった。そしてクリスマスという祝祭をそれぞれの命の時間の一刻
みとして、今年もまた暮れていくのだなと感慨に耽りつつ。
本作やアルバートフィニーの「クリスマスキャロル」のヴィデオを夜な夜な眺めてはごく個人的なクリスマス想い出に
浸っていたのは、1990年代の最初の数年だったと思うが、デッキ故障のせいもあって
今ではもう物置に積み上げたヴィデオの山の何処かに埋もれている(苦笑)。
DVDになったらまた買い直しても良い。
Expressions (通常盤)
初回版は通常の3枚組にカラオケディスクも付いて値段は同じ。
定価でもディスク1枚あたり千円切ってますから買う気があるなら迷わず初回版ですね。
主な「売り」は
・「ドリーム・オブ・ユー」(シングル・バージョン)、達郎とのデュエット「LET IT ME BE」(スタジオ・バージョン)、
「不思議なピーチパイ」、「セプテンバー」両カラオケ・バージョンの初CD化
・まりや本人による収録全42曲の解説
・夫君山下達郎の解説&最新リマスター
・60ページ豪華ブックレット
前ベスト「インプレッションズ」との曲の重複が多数ありますが14年経ってますから「時効」扱いでしょうか。
初期からのオリジナルアルバムをCDで全て持っている人にはイマイチ手が伸びにくいでしょうが、
個人的には結婚前の初期の曲が良い音で聞けるのに惹かれます。
初期の曲で唯一未CD化の「アップル・パップル・プリンセス」が入っていないのは残念の一言です。。
どうせなら達郎のように初期旧譜オリジナルアルバムをボートラ付きで復刻して欲しかったのですが…
H20.8/21追記
本品でしか聞けない貴重な音源は極少なのでリマスターに魅力を感じない人は見送りでも良い様な気がします。
個人的にはマキシシングル「明日のない恋」に入っていた「シングル・アゲイン」と「告白」のリマスター音源があまりに良い音だったので'80年代以前の曲のリマスター具合が楽しみなんです。
何しろ1枚あたりの値段が安いので「インプレッションズ」との収録曲の重複の多さについては目をつぶります。
むしろ去年出たばかりの最新オリジナル「デニム」の曲を又聞かされる方が「ちょっとなあ…」という気がしました。
でも今回は30年の集大成なんだから仕方ないですね。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
世界三大SF作家の一人、ハインラインの最高傑作の一つ。ハヤカワ書房の投票では一位に輝いたこともあります。
発明家の主人公が共同経営者や婚約者に裏切られつつも、現実逃避の30年後へと向かう冷凍睡眠、元の世界へ戻るタイムトリップ等の波乱の旅を軽快に、前向きに進んで行きます。
猫が小品としてアクセントを与えていますが、猫は余り、重要なファクターではありません。
主人公の欲のない、お人好しでありながらも、前向きで、どこか頼りないキャラクターに軽やかさのスパイスを振りかけてくれる存在です。
どこか気まぐれで、どこかmy way、そんな元気の出る一人の青年の人生の旅を描いた本作は、とても読みやすく、ハインラインの作品にしては、好き嫌いが出ないと思います。
しかし、ところどこらには、流石!と唸らせる名文句もちりばめられています。
タイムトラベル物とか、SFとかいう縛りを超えた軽快な傑作で、是非、SFファン以外にも、読んでいただきたいです。
すっと読めてしまいますよ。
DOWN TOWN/やさしさにつつまれたなら(初回限定盤)(DVD付)
十年以上真綾さんのファンですが、ここは辛口に。
名曲を選んできただけあって、本家がとにかく素晴らしいのです。
真綾さんバージョンはとっても美しい声で清潔感と爽やかさに溢れているけれど、あまり胸に去来するものがありませんでした。
所帯じみた哀愁とか、埃っぽい温かさとか──こういったものを人は“味”と呼ぶのでしょうか──、それらがどうにも感じられない。
上手い下手の問題でなく、ウィーン少年合唱団が美空ひばりを歌っているような(←?)、ちぐはぐした印象。
今回のシングルは色々な意味で勿体無いなぁと思ってしまいました。
真綾さんにはもっと輝ける場所がありますし、他とは違う彼女だけの味わいで、聴く人の心を打つことができるんですもの!
GOOD LUCK!! DVD-BOX
堤真一、竹中直人、黒木瞳、いかりや長介、かっこいい奴らが脇を固め、キムタク機長が空を駆け巡る。柴俊夫出演の回はよかったです。あくまでもキムタク中心に描かれることもなく、各キャストに光を当てていたのも良い。(いや、キムタク嫌いじゃなくてね)。主題歌は、1980年発表の、山下達郎の最高傑作。長さんに、合掌!