EL&P ベスト
これは良い。選曲が素晴らしくB面なんて全く必要の無かった「タルカス」が全曲丸ごと入ってますし、後期のクラシック傾倒の強い曲も入っていません。EL&Pと言えばライブ演奏ですから、これと「展覧会の絵デラックス・エディション」、「1970ワイト島」、「レディス&ジェントルマン」を買えば十分でしょう。そういう私もリマスター音源をこれから買い始めます。
死都日本 (講談社文庫)
「カフカやポッターで和んでいた2002年文芸界にガツンと一発!
『日本沈没』以来の近未来カタストロフ小説。
これを読まずに年を越すなっ!」
場面転換が細かくスピーディ。そのためか、中座しながら読んでいてもすぐに世界に入り込める。
読書中の至福感は、『亡国のイージス』などに匹敵するかも。特に火山に関する洞察は目を見張るものが。これで新人というのだから、末恐ろしい。
手元に全日本地図帳、南九州ロードマップ、あとはミネラルウォーターと饅頭でも用意して、できれば丸一日じっくりかけて読みたい1冊。
タルカス&展覧会の絵
演奏もアレンジも素晴らしく、文句の付け様がありません。クラシックの作品としては。
ただ、ELPの良さというものは、難解になりがちなクラシック作品を大げさに分かりやすくやるという点であったと思います。
その作品をピアノでやるとなると、それは単なるクラシック作品になってしまうのではないでしょうか。
つまり、ELPとはその作品もさる事ながら、その演奏スタイルが凄かったと思うのです。
その意味で、ELPファンは肩透かしを食らうような気がします。
リターン・オブ・ザ・マンティコア
1992年のブラックムーンで再始動したELPが、1993年にリリースした
4枚組ボックスセットです。
基本的には70年代のアルバムからベストと呼べる曲を選択/収録した
ものですが、ディスク1の前半は何曲か新曲/新録音、ディスク2の
ラストにはロンドのライブ録音が収められています。新録音のひとつ
である展覧会の絵は、このボックス・セットの特典的な存在でしたが
すぐ後にリリースされたインザホットシートに同じものが入っていた
ので、やや腑に落ちない気分を味わった記憶があります。
曲順がバラバラという点は仕方が無いとして、収録曲を揃える為に
レギュラーCDを全て買うより安い、というのはやはり魅力です。
ただし、既に全てのレギュラーCDを持っている方は、特典/新録音
トラックにどの位の価値を感じるかが一番の購入ポイントでしょう。
ダンテズ・ピーク [DVD]
自然災害(火山噴火)を描いたパニック映画では最高傑作だと思います。公開されてから10年以上が経ちますが、これを超える作品はないですね。
自然豊かな美しいアメリカの田舎町が、恐ろしい火砕流に飲み込まれてゆく様は悲劇的ですが圧巻です。
ピアース・ブロスナンは好きな俳優なので楽しめました。