Not Fragile
1974年リリース彼らの3作目・・・・邦題「恋のめまい」は日本でBTO頭角のポップなメロディー&トゲトゲシイ水切りの良いカッティングギター、レコードは当時購入済でしたがアマゾン殿CD群を閲覧していたら見覚えのある木箱ジャケット写真を見つけ即購入の段取りをしました。 何せ当時はカナダ出身のバンドで個人的には偏見もありましたが、オランダ出身バンド フォーカスに狂っていた事もあり、もの珍しさで購入しましたら「ムム・・・おぬしなかなか出来る・・・・・」何が良いのかと申しますとサウンド自体がキレがあり、味でたとえると真夏の仕事上がりの脱水症状に乾いた体内へ水分補給のための冷えたビールのイッキ飲みの後の爽快感で2杯目はゆっくりと味わい心地よいアルバムです。
・・・・最近のバンドのシンプルさのルーツはここにあるのかもしれません・・・
聞いて見てください、シャカシャカ、シャリシャリのギターカッティングが爽快です!!
Collection
全米トラック野朗御用立のカナダ出身のロックバンド、BTOのベスト盤。
彼らは楽器の名手でも、ロック史に名を残すような革新的なバンドでもなかったが、良い意味であのヴァン・ヘイレンにも通じる大衆に訴える、なかなか捨てがたい味のあるバンドだった。個人的には、ZZトップやフォガットと並ぶ大好きなハードブギ・バンド。
全17曲彼らの魅力が時間いっぱい詰まっている。彼らの楽曲は、おおらかで至って単純明快。基本コンセプトは、「恋とクルマと仕事(4曲目に「ブルーワーカー」、10曲目にご存知「四輪駆動」が収録されている)」だ。
カナダ出身のせいなのか、英米のバンドのようなブルーズ回帰指向があまりなく、国籍を問わず生活感シーンに直接訴求してくるところが、売れた要因なのかもしれない。楽曲タイトルもこれ以上かみ砕けないくらい、実に分かりやすい。
私の中では何十年も「豪放磊落なカナダ出身のロックバンド」というイメージが占拠していたが、ジャズ・フュージョン的にジェントルに聴かせる要素もあり、今聴くとなかなか単純に割り切れない、多面的な音楽的要素を持つに実にバラエティに富んだ名バンドであったことがわかる。
「バックマン=ターナー・オーバードライブ」と聞いて、「そういえば昔そんなバンドあったな」、という耳の肥えたロックファンには、是非とも実際に聴いて再評価してもらいたい70年代の名バンド。
Greatest Hits
70年代初期から中期にかけて破竹の勢いを誇った、豪快なハード・ブギ・バンド。BTOとグランド・ファンクは似たポジションにいて、音がでかいだけとか、テクニックがないとか、何を聞いても全部同じとか言われていて、それはそれは同情したくなる。全米1位をとったグループに対して尊敬の念がないのかね。
特にBTOは扱いがひどく、現在廃盤になっていないのは、「ノット・フラジャイル」と「II」だけ(アメリカ盤の話です。)。確かに「ヘッド・オン」の発表から彼らの豪放磊落なロックンロールが変化したし、メンバーの内紛もあったのは事実だが、だからと言って廃盤にしていいグループではないと思う。この「グレイテスト・ヒッツ」も現在はリマスターされて曲目が増えているバージョンが出回っている。ところが、最終作にして豪快さが戻った「ロックンロール・ナイツ」が、現在のバージョンでは聴けないのだ。
全キャリアも網羅した、バランスのよい企画盤はこの盤につきる。