不機嫌な果実 (文春文庫)
かなり前に石田ゆり子主演でドラマ化された。小説を読んでからドラマを見たが、小説の方がずっと面白かった。
林真理子の描く女性は、かなりの美女だけれど内面が外見に伴わない人が多い。麻也子もそんな女性の一人。我が儘で計算高く、「自分はいつも損をしている」と思っている。同じことを繰り返していく、精神的成長のない愚か者。この小説はまるでイッソップ童話のように皮肉と教訓に満ちていると思う。
林真理子は美人に偏見を持っているようにも思える。いくら外見が美しく男性の目を引き付けても、中身がなければ真の幸せを得ることはできないのよと、鼻で笑っているようでもある。
しかし、主人公に対して違和感を覚えさせながらも、読者を物語の中に引き込み一気に読ませてしまうストーリー展開はさすがだ。想像力もかなり豊かである。性描写などはまるで妄想の域に入っている。娯楽小説として、楽しめると思う。
恋はオフィスで―隠された甘い果実・不機嫌な秘書 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)
オフィスでの上司や同僚との恋愛って、ホントどきどきなんですよね・・軽快で有能な女性を主人公にして、思わず自分に置き換えて内容を楽しみました!!セクシーなシーンも変に気にならずわくわくしながら読めました!同世代の友達にも紹介したいです!!
あいつ [DVD]
鬱屈した、口の悪い女の子役をやらせたら、この時代の石田ひかりに勝る役者はいないと思います。
この映画に流れる空気は独特で、キャスティングは最高に決まってます。浅野忠信よりも、石田ひかりと岡本健一がすごいです。
不機嫌な果実(1) [VHS]
1997年10月〜12月クールに放送されたドラマになります。メインキャストは岡本健一・石田ゆり子・内藤剛司・渡辺いっけい・・・ETCになります。当時何回か見逃した回があったのでVHSなども含め見ました。テーマは不倫。満たされない心をどう発散していくかが物凄く描かれております。ご存知の通り、アダルトなシーン全快のドラマですので、見るときはあらかじめ注意しといてください。出来たらDVD化希望です。
不機嫌な果実
「夫と姑に不満から他の男に走る」というのはもう不倫ドラマの定番ですね。夫からは女として見られず、セックスを拒まれ、姑はうるさい。女はどんどん、たまってゆくわけです。
しかも、出てくる人物はみんなそこそこ金持ち。バブル。トレンディドラマ。
主人公の麻也子はかなりの悪い女ですが、共感できるのが不思議です。(自分が女だからでしょう)ただ、もう少し、複雑な人間関係を期待してしまいました。物語の流れは麻也子ひとりの感情で動いている感じがします。夫も少しもいいところがなかった。
これを読んだのは2008年ですが、読んだ後、金曜日の妻たち、とか、誰にも言えない、とか、ああいうドラマが観たくなりました。(この作品もドラマ化されているらしいですが)