ハカイジュウ (1) (少年チャンピオン・コミックス)
よくある日常がとある事象で非日常へ一変するというのがホラー・SF等のセオリーだが、本作はそれに「謎の巨大生命体」(現段階では生物なのかどうかも不明)を選んだ。
寄生獣やサイレント・ヒルのクリーチャーの雰囲気を持った生理的嫌悪感を喚起させるデザインのそれと、平凡な男子高校生である主人公がどう関わっていくのか。
正直、広げるだけ広げたのは良いものの、どうやって畳むんだ!という風呂敷のような感が無きにしも非ずなのだが、あえてそんな困難な素材を選んだ気概に期待をしたい1作。
ちなみに舞台となる街は作者の出身地らしい。私は偶然にもその街に住んでいるのだが、いつもの見慣れた風景に異形のアレが存在する状況を想像すると……興奮する!!
ハカイジュウ 2 (少年チャンピオン・コミックス)
1巻はイマイチに感じましたが、2巻は良かったと思います。
明らかに何か隠している新キャラの登場により、人間ドラマ部分が面白くなりました。
クリーチャーが何種類もいることが判明したり、新クリーチャーによる新たな惨殺シーンも増えてそこも見どころかと。
この2巻ではさらに伏線が敷かれているので、今後しっかりと回収してほしいところです。