デザイン・トレンド・ガイド2011
日経デザインという雑誌があることは知っていました。
なかなか定期購読はできないので,流れを知る為にトレンドガイドだけ読みました。
これまでの1年を振り返り,
これからの1年を予測して、
よい発想を得るのによいかもしれません。
雑誌や街角で眺めるだけでなく、自然に触れたり、科学館などに行くのも組み合わせ、本質的なものは何かを考えるとよいというのが経験則です。
EXPO’70パビリオン
表紙の裏につけられた「日本万国博覧会公式ガイドマップ」の転載を眺めている内にあの夢のような万博の思い出が蘇ってきました。EXPO’70は、まさしく我々の未来の夢が広がっていた場ですし、明るい未来が約束されたイベントでもありました。
『EXPO’70パビリオン 大阪万博公式メモリアルガイド』のタイトル通り、記憶の彼方に消えていった事柄を呼び起こしてくれるような内容です。万博から早いもので40年以上経ちました。家族や友人たちと複数回訪れ、それでも参加のパビリオンの半分も廻れなかったわけで、当時の規模の大きさと混雑ぶりはあの千里にいた者しか分からないでしょう。
一つ一つのパビリオンの展示内容が写真入りで説明してあり、この網羅性は公式メモリアルガイドならではの配慮でしょうか。当時の来場者の服装も伺え、あの熱狂ぶりが伝わってきます。当時のカラーの写真だけでも十分満足したわけですが、第3部には日本万国博覧会データ集が収めてあり、当時の様々な記録やイベントカレンダーによってより具体的に伝わるように工夫されていました。
26ページの見開きのページには、パビリオン別にホステスのユニフォームを紹介してありました。日本中、いや世界中がミニスカート全盛だったのを反映し、タカラ・ビューティリオンのマキシのファッションなどを除いて、制服はミニスカートばかりですが、とてもキュートです。日本館のホステスのお姉さんの服装は良く覚えています。どのパビリオンも容姿端麗な素敵な方が案内していたのも好印象でした。
入場者数を競っていたアメリカ館とソ連館との東西冷戦の対立構造が万博にも流れていました。巨大な空気の幌で作られた富士グループ、塔のような古河パビリオン、シュトックハウゼンの現代音楽が流れていたドイツ館との再会も果たせました。89ページの三菱未来館は長時間の待ち時間で有名でしたが、確かにそこには日本の明るい未来を映しだしていました。40年経ちこのように疲弊した日本の姿は想像だにしなかったでしょうね。
正直者はバカをみない―日本一の見本市ビジネスをつくった男の成功哲学
転職活動の中で、
日本企業の採用方法や面接態度・方法、
あるいは面接を受ける側の心構え等に、
疑問をもっていた時に出会った本。
石積社長の社員を想う気持ち、
社員が社長や会社を想う気持ちが詰まった本だと思いました。
採用する側も就職したい側も、
話を盛るということが日常と化している今、
こういうヴィジョンを持つ会社は日本にあまりないのではないでしょうか?