アイ・フィール・ライク・プレイング(初回限定盤)
ここ1〜2年はアル中問題やた離婚問題など音楽以外の話題が先行していたロニー
ですが、今年の春にラジオDJ(ロニーのサイトで聞くことが出来ます)、夏にフェ
イセスの再結成ライブ、そしてこの秋に今回のソロの新作が出たということで、
完全復活というところでしょうか。
前回のソロアルバムは渋すぎるというか重い感じの印象すら受ける作品でしたが、
今作はいい感じに力が抜けているというか味わいのある、いつものロニーらしい
内容で、1、3、4枚目のソロアルバムと雰囲気が近い感じです。
軽快なロックナンバーでアルバムが始まるかと思いきや、1曲目がバラード、2曲
目がレゲエと意表をつく展開でしたが、バラードは枯れた感じがよく出ていて、
レゲエもロニーの声とあっていて格好よく決まっています。
そして3曲目は切ない感じのメロディが最高のロックナンバーで、ここまで聞いた
時点で買ってよかったな〜という感じです。
ちなみに、ギターのリフが格好いいロックナンバーの5曲目はロニーのサイトで
視聴できるので、興味のある方は是非。
今回、スラッシュが5曲ほど参加していますが、元ガンズだったらイジーのほう
がスタイル的にはあっているよな〜と思ったのですが、スラッシュのギターもと
てもよくマッチしていて、こういうルージーな感じのロックにもあわせられるん
だなとスラッシュのギタープレイの幅の広さを感じました。(ちなみにスラッシュ
とはガンズ以前からの古いつきあいらしいです。詳しくは日本盤の解説、レコード
コレクターズの10月号の記事にあります)
来年はストーンズの新作レコーディング、ライブツアーという噂があがってきて
ますが、ストーンズのレコーディングに入る前にロニーのソロライブを日本で見
れたら嬉しいな。
プラスティック・ビーチ (エクスペリエンス・エディション)(限定生産盤)(DVD付)
一聴するとキャッチでコミカルなピコピコデジタルビーツに、シリアやモロッコ風オケを塗す独特の世界観。
でもあくまで音の主役は、それに挿入される人間の声の圧倒的な存在感!なんだよね。
デーモンの声って、癒されるわぁ〜なんて感じた頃にはスルメ盤(笑
プラスチック・ビーチという仮想箱庭で繰り広げられる音の宴は、単にPOP〜Rock〜Soul〜HipPopや
民族音楽等の各音楽ジャンルをミクスチャーしただけでなく、化学反応により新たな音塊に昇華している。
それはまるで、広大な海原に屹立するプラスチック・ビーチそのもの。癒しもあれば毒もある。
多彩で高密度な響きは、従来からのファンは無論、新たなファン層を開拓する革新性をも併せ持つ。
そんなデーモン・アルバーンの確信犯的傑作。既に名盤の雰囲気すら漂う・・・個人的に2010ベスト決定!
そこでタクトを振る天才デーモンの脳の中にはいろんなコンセプトやアイデアが詰まってる訳で。
その強力な磁場に引き寄せられた豪華絢爛なゲスト陣との邂逅でコンセプトに肉付けをしたこの作品は
実験的でありながら、極めて高い完成度をもつ稀有な1枚に仕上がった。
(その楽しげな制作現場の様子は、エクスペリエンス・エディション付録のメイキングDVDで、どぞ^^)
あたしゃウェッサイの大ボス@スヌープを迎えたM2のウェルカム・トゥ〜ザ・プラスティック・ビーチの
背後で蠢く暗黒系キーボの不協和音とプラスティック・ビッチ♪なMCにジワリとキかされ、
バウンシーな人工デヂタルビートとモス・デフのMCに、ソウル界の大物ボビーウーマックの
漢臭い“どソウル”ボーカルが黒くシンクロするM5のスタイロで、完全にノックアウト!
漢臭いブルース・ウィルス出演の情け容赦なくMadMaxなPVも必見▼満載だ、満載だ、満載だ、いよいよ。
http://www.youtube.com/watch?v=h9vAOzYz-Qs