通勤電車でよむ詩集 (生活人新書)
詩がファンタジーだとは思わなかった。
本書、偶然読むことになりましたが、
一気にページをめくりました。
詩のひとつひとつに情景が浮かびますが、
どこか現実から離れ、憧憬の対象となるイメージが連なります。
良質のファンタジーのようです。
また白紙を上手に使った挿絵がいいです。
お勧めです。
短篇集
クラフト・エヴィング商會の「誰もが何か隠しごとを持っている、私と私の猿以外は」
は、目から鱗が落ちた。これだけでも、作品として独立して出してはどうだろう。
「箱の中の、箱の中の、箱の中の、箱の中には鍵がひとつ」
箱の色、大きさ、写真のぼやけぐあいなど、微妙で、文もさりげない。
" Your inside is out and your outside is in"
猿のmonkeyの、monはフランス語で私のという意味、猿は、私の鍵だという落ちまでつけて、ご苦労さまでした。
自分もこういう作品を作りたいと思いました。