ナウ ロマンティック
まさか・・・。今田がビジュアル系をやっていたとは・・・!芸人が歌っているCDはよくあるがこのサウンドはテクノだ。私ごとではあるが芸人CDでよいものといえばゲイシャガールズもいい。こちらもテイ・トウワも参加しているので機会があれば聞いてみては?
ヘルタースケルター (Feelコミックス)
手塚治虫賞を受賞した本作は、岡崎京子の最高傑作であると評してよい。本作は『リバーズ・エッジ』と世界が地続きになっており、両作品を併せて読むことにより、初めて岡崎の視点の冷徹さが浮かび上がる仕組みになっている。
岡崎の作品の主人公は何かを欲望している。ただ、その「何か」が判らない。本作の主人公、りりこと最も深い地点で結びついているのは『東京ガールズ・ブラボー』の主人公、金田サカエである。サカエには「陽」のイメージがあり、一見して「陰」の位置に存するりりことは無縁に思えるが、彼女たちは自己の「欲望」に果てしなく衝き動かされる点で共通している。
ただ、りりこがサカエと異なるのは、りりこの欲望が事務所の社長の「反復」であるということに、りりこ自身が気付いているという点だ。それだけでなく、りりこは自己の欲望がつねにすでに他者の欲望であることを知っている(インタビューでの受答のシーンなどは象徴的である)。岡崎は、その事実を知ることにより訪れる「絶望」を、極めて冷徹な視線の下に描きだした。
しかし、最後のシーンでりりこは奇妙な形での復活を遂げる。私はここに岡崎自身の「希望」を読み取る。また、吉川こずえというキャラクターも、岡崎の一縷の「希望」を託された存在であるといえる。
「みんな何でもどんどん忘れてゆき ただ欲望だけが変わらずあり、そこを通り過ぎる名前だけが変わっていった」という台詞が本作にはある。岡崎は、この「絶望」のなかに潜む「希望」を微かに示している。だが、それが果たして「希望」なのかという疑問は、未だわたしたちに残されたままである。私にはシリーズの完結を望むことしかできない。
カメラ・トーク
フリッパーズのアルバムの中で最も人気があるアルバム.
(と言われている)
また賛否両論あるかもしれないが,フリッパーズのベストは
11曲目の「午前3時のオプ」だと私は思う.
1曲目の「恋とマシンガン」は織田裕二や的場浩司が出てた「予備校ブギ」
の主題歌となり一躍有名に.たしかオープニングかエンディングに
フリッパーズも出演していたような..
リバーズ・エッジ 愛蔵版
ティム・ハンターの同名タイトル映画
「リバース・エッジ」をモチーフにして描かれたコミックですね。
映画の舞台はアメリカの片田舎でしたが
「鬱屈した若者」と
「放置された死体」というキーワードは共通しています。
デニス・ホッパー扮するダッチワイフを愛人とする親父がホモ漫書いてる姉貴と想定するのはちょっと苦しいか。
ファンサイトやあとがき見ればよく分かる事なのですが
岡崎先生の著作はまんま他の作品のシーンやフレーズ、はたまたシチュエーション等を引用している事が良くあります。
創作は何かをお手本として成立しているので、それが間違っているとは思いませんが、
特別に氏の著作が優れているという根拠も無いと思います。
発売当初は
評論家の間で話題になりましたが、オリジナリティに満ちた作品であるように賞賛し、拡大解釈していった文献の何と多かった事か。
インテリジェンスも九十年代的なんですね・・・と、本作を読んだ時よりもずっと暗澹たる気分に陥りました。
それにしても愛蔵版にしては表紙がこれまでで一番地味なんじゃないですか?