とらねこフォークロア(1) (ブレイドコミックス)
東まゆみ氏の作品は『EREMENTAR GERAD』1巻からの読者です。
同作が連載終了して以来「月刊コミックブレイド」を読んでいなかったため、本作『とらねこフォークロア』の連載は単行本の発売で知りました。
さて、本作はオーソドックスな「学園バトルファンタジー」と言えます。
生粋の不良であった自分を見直し、高校進学を機に生まれ変わろうと意気込む主人公・乃木燈人(のぎとうと)。
同級生である怖がりな少年・架谷由多(はさたにゆた)や怪談好きな少女・都枝沙樹(みやこえさき)と友達になり、学園生活の滑り出しは順調に見えたが、その友人が「噂の怪談」に巻き込まれて姿を消す。
「人間の負の感情」に「闇の幻脈」という異界の住人が共鳴して具現化した化物〔フォークロア〕が蠢く学園。
危機を前にした燈人の前には、合格祈願としてもらったお守りが変身した女(角付き)。
更には、同級生の無愛想な少女・五百住響(いおずみきょう)も燈人と同じく〔フォークロア〕を連れており・・・。
「FOLKLORE」を辞書で引くと「民間伝承」、燈人や響の〔フォークロア〕も有名な民間伝承や神話に由来しています。その他の設定も布石・伏線を打てており、1巻としては今後の展開に期待ができるものに仕上がっています。作画もあいかわらず綺麗ですね。
ちょっと気になる部分(1戦目でケンカに武器を使わないのが「絶対通則」と豪語した燈人が、2戦目では武器を使って反撃していた。)もありましたが、物語はこれから、『EREMENTAR GERAD』のように物足りない終わり方とならないように応援しております。
オーソドックスに過ぎる部分はありますが、学園ファンタジーが好きな方にはお薦めできる内容です。
内容自体は星3.5、今後への期待も加味して総評は星4つとします。
(ちなみに、アニメイトでは別絵柄のカバー付き限定版も取り扱っていますので、気になる方はチェックしてみると良いと思います。)
スターオーシャン ブルースフィア
スターオーシャンシリーズ3作目
今回は1,2の「仲間になるキャラが変わる」というシステムはなくなっており、主人公らしい主人公もいない、しかし、自分の好きなキャラを動かすことができるという、ファンにはとてもうれしい機能がついている
つまり主人公を変えることができるという事。
物語中のキャラが散らばりイベントがおきるPAは今回も実在する。
戦闘シーンは、RPGというより今回はアクションという感じである
比にすると2:5といった所です
ストーリーのほうはいたって普通といった所です
女の一生 [DVD]
「栗塚の前に土方なし、栗塚の後に土方なし」で知られる稀代の土方歳三役者、栗塚旭。
日本人離れした知的で端整な美貌と美声、重厚な演技、そこはかと漂う哀愁。
土方や用心棒でみせる、ニヒルでストイックなヒーロー像は限りなく魅力的でカッコいい。
しかし!! ここへきて、大変なものをみてしまった。
岩下志麻扮する主人公が結婚した相手は、ケチで短気で女好きの、とんでもない男だった。
主人公の乳兄弟(姉妹?)にあたる下働きの女・左幸子に手を出し、妊娠させる。
主人公との間に子どもができても、人妻・小川真由美と不倫の仲になり、挙句の果てに、
密会の現場に踏み込まれ、その夫に猟銃で射殺される。
全女性の敵ともいうべきこの男が、栗塚旭なのである。
初夜までは、爽やかでほれぼれするような、よい男。特に白絣の浴衣姿には、主人公ならずとも、女はときめく。
ところが一夜明ければ、声を聞いても虫唾が走るような、嫌な奴。彼は本当に、あの栗塚旭??
下働きの女に無理矢理関係を迫る圧巻(?)のシーンをみて、血圧が急激に上昇、
「ヒッ、ヒッ、ヒジカタさーん」と叫んで昏倒、3日3晩うなされる、という栗塚ファンが続出したとか。
結局、息子・田村正和は、どうしようもない不良ドラ息子で、主人公は泣かされっぱなし。
この脚本を手がけたのが、野村芳太郎と山田洋次と森崎東。原作は、モーパッサン。
女の敵・栗塚旭と、いじめられ女・岩下志麻がみられる、貴重な作品である。
EREMENTAR GERAD(18) (ブレイドコミックス)
確かに伏線回収や、最後の駆け足感は否めないが個人的にはこの終わり方はしょうがないと思う。
この旅の目的にして、状況が状況だったのだから。
作者様には酷な話かもしれないが、蒼での伏線回収とできればクー・レンの数年後〜という話で続けていくことを切に願いたいところです。
白い犬とワルツを [DVD]
景色がまんまうちの田舎に似てて、冒頭からかなり感情移入してしまいました。
原作見ないと和洋の違いがわからないけど、日本の田舎、山間の空気感がすごい胸にくるというか・・・。
片親亡くした成人以上の人ならやるだろう会話とか、葬式にでしゃばる知り合いとかw
遺品の片付けでの悲しいけどやることやらなきゃで微妙に立ち直りつつみたいのとか・・・。
他にも共感する場面がたくさんありました。
邦画らしいという程見識は深くないけど、洋画の大雑把な感情表現とは違うなぁ・・・
やっぱ邦画はいいなぁと思った作品でした。
初監督作品らしいけど、監督の体験からくるものもあるんじゃないかなぁ・・・?
一家族とその周辺の小さな人間関係の変化していく様子。
子の気持ち、親の気持ちが静かに描かれていました。
私は好みです。