校内写生 制服密売香港事情/ZOKKONなの!! [DVD]
ドタバタ劇のノリで話が進んでいく様は、シリーズや原作の雰囲気を踏襲している。ただ、全体的にお色気シーンのパンチ力が落ちてきている気がしてマンネリ化していないかどうか心配。
「このシリーズが好き」とか「この作品内の特定シーン目当て」であれば、価格的にも手に入れて置いて大損することは無いと思う。が、このシリーズに初めて触れる方であればまずは初代をお勧めするところ。
ただ、女教師と女学生が大雨の中、取っ組み合いをするシーンは圧巻。ここはキャットファイト系が好きな方にはお勧めできるシーンだ。
海上の道 (岩波文庫 青 138-6)
何回か伊良湖岬に行き、柳田國男の『海上の道』を読んでみたくなった。
柳田が流れてきた椰子の実の話をしたのを聞いただけで、藤村が「椰子の実」の詩を書いたことは知っていたが、それに関して柳田が感想を書いている文章が面白かった。
また、櫻井博道という今はなき俳人が「海上に朝の道あり桑解かれ」という句を詠んでいて、その句について文を書く必要上読んでみた。その句にも柳田國男の影響が見られたからである。
新しくなった岩波文庫は読みやすいが、柳田国男と新字になっていたので、時代の流れを感じた。
家の近所の書店がつぶれてしまい、Amazonにはお世話になります。
佐藤ゆき子
「大東亜民俗学」の虚実 (講談社選書メチエ)
「大東亜民俗学」とは聞き慣れない言葉で、その説明からまずしなくてはならないんだろうけど、著者には悪いが、めんどくさいのではしょりますって、商品説明にあるとおりですね。
この本が良書だと思うのは以下の理由からです。
1.日本の植民地と関わりのあった有名な人類学者、民俗学者がひととおり出てくる。
2.植民地に設置されていた、民族系・人類系の研究機関の概略が分かる。
3.植民地で果たした人類学者、民俗学者の役割が分かる。
まめにチェックしてるわけではないので、確かなことは言えませんが、これだけ安価かつ網羅的な本はほとんどないはずで、レビューが今までついてないのが、不思議な気がします。
金関丈夫、今西錦司、梅棹忠夫などにも言及されていますので、「民俗学」に関心がなくても、興味のあるところだけ拾い読みするだけでも、面白く読めると思います。
って、品切れでしたか。
空想キッチン! (ナレッジエンタ読本5)
銀河鉄道999のビフテキ、ラピュタの目玉焼きパン、ハウルのベーコンエッグ
など、アニメに出てくる美味しそうな料理を再現するにはどうしたら良いか?
をテーマにした本です。
ケンタロウさんと柳田理科雄さんの対談形式になっています。
最初はレシピ本かと思い購入しましたが、レシピ本以上に面白い内容です。
「理想の目玉焼きを作るには卵の温度は何度?」「アニメで食事をしている
シーンから換算すると総カロリーは?」「小池さんのように口いっぱいで
ラーメンをすするには?」など、(失礼ですが)下らない内容を真剣に語り合い、
「日本昔話の山盛りご飯を再現」など、バカバカしくも実際見てみたい料理が
てんこ盛りで笑えます(笑)。
忠実にレシピを再現するための材料、温度なども書かれていて、お料理や
実験が好きな人には特に楽しいと思います。
ただ、料理のカラー写真と細かいレシピが載っているのは5作品のみなので
純粋なレシピ本のような内容を期待する方だとイマイチかもしれません。