Slania
スイス産大所帯バンドの2nd。
前作『SPIRIT』もそれなりに良かったが、
今作はそれを軽く超えるくらいの名盤に仕上がってます。
フォーク色はそのままなのだが、
今回はメタル色がかなり濃いので非常にかっこいい。
(6)の“Bloodstained Ground”なんて
DARK TRANQUILLITYあたりに通じる慟哭メロディがたまらん。
笛が乱舞してるよ。
魔笛の国のスラニア
スイスのフォークメタルバンド、エルヴェイティの2nd。2008作
前作はフォーキーなメロディを巧みにヴァイキングメタル的な楽曲に取り入れた、
濃密なアルバムであったが、今作も基本はその延長上の作風。
フィドル、ハーディガーディ、ホイッスル奏者を含む8人組で、
ヘヴィなギターに絡む民族楽器が土着的な音色を奏でる。
ヴォーカルががなりたてるブラック声であることもあって、
この手のフォークメタルとしてはけっこうアグレッシブなサウンドだ。
個人的には前作にあった牧歌的な部分が薄れているのがやや残念だが、
メロデス的要素を強くしたことで、一般のリスナーには聴きやすくなったかもしれない。
Spirit
スイスのフォークメタルバンド、エルヴェイティのアルバム。
鳴り響くフィドル(ヴァイオリン)に笛とパイプの音色、そこにヘヴィギターと絶叫Voが重なり、田舎臭いフォーキーメロとヴァイキングメタル風の勇壮さが一体となったサウンド。
メンバーは大所帯で、ツインギターに女性二人のフィドル隊(!)を含む9人編成。
使用する楽器もアイリッシュフルート、ハーディガーディ、アコーディオンなど、かなり本格的だ。
曲は田舎メロをまった聴かせつつも、ときおりブラックメタル的に疾走したりもする。
この手としては曲の完成度、土着的な説得力ともに相当に高く、濃密かつフォーキーなメタルサウンドがこれでもかとばかりに繰り出される。