課長の恋 (ビーボーイコミックス)
ハードエロな内容も出てくるのに、まったく『いやらしさ』を感じさせなくてスゴイ。
こんな卑猥ネタをあっさり笑い流せるマンガは珍しいと思います。
絵も強烈に好み。大雑把に見えて、かなり端正で味があり、馴染みやすい絵柄。
1、2、3冊目とすべて面白いです!ギャグOKな方は絶対に気に入る名作!
BL新日本史
これ読んでると、まあ、見事に、日本の歴史を動かしてきたのは、
ホモ・セクシャルな連帯意識と武士道という名のゲイ・スピリットであるということになるのだ。
誰でも知っているあの人もこの人も・・・みんなみんなホモということになっている。
まあ、精神的な意味も含めてではあるが、それは稀有なパターンで、むしろ、しっかりとしたゲイ・ネットワークを張り巡らしたものが天下を制してきた、といって過言ではないよう…だ。
信じがたいことだが、しょうがない。これだけ堂々と歌に日記に公文書にさえ、明に暗に記述が残っているのだから・・・
僧侶や公家や武士の嗜好や嗜み・・・くらいにしか認識していませんでしたが、
まさか、ゲイ・スピリットが強いほど、その絆が強く、戦や政治力にも強かった・・・というのには、驚きと共に感心すらしてしまった。
だって、たしかに、そう考えると腑に落ちてしまうのだから・・・
もし、男が、「この人のために死ねる」と思って闘うことがなかったら、たしかに、この世は違っていただろう・・・人間が突き動かされ、本当に命を賭けるのは、
漠然とした主義主張や国・・・なんてもんじゃなくて、結局は理想を体現してくれる「その人」のた・・・なんだから。
ドイツの民俗学者、フリードリヒ・クラウス って人は、日本が日清日露戦争に勝てたのは、兵士たちのホモ・セクシャルな人間関係に理由がある・・・と言ったそうですよ。
これを受けて、歴史学者氏家幹人氏は、このような兵士同士の愛の絆の強さこそが、清やロシアを相手に日本兵が勇敢に戦った最大の背景ではなかったか・・・と述べておられます。
それはもう、氏家著「武士道とエロス」も読まなくちゃね。(買ってはあるが)