日本の国境 (新潮新書)
日本の国境、すなわち海。
本書では、日本人は「国境」という意識が低いことを指摘していたが、確かに他国民と比べるとその通りだと思う。
国境を理解するための基本解説の後、沖の鳥島、大東島、尖閣諸島、竹島、北方領土などを解説している。
「なんとなく日本の領土だ」と思い込んでいるのではなく、歴史的な背景や国際的なルールなどを理解することは大切だと思う。
中国の潜水艦による領海の航行の話題など新しい話もたくさん入っていて、それがどのように問題なのかがわかり、とてもためになった。
NHKアーカイブス ドラマ名作選集 「北の海峡」 [DVD]
「ドラマ名作選集」にふさわしい、見ごたえのある作品だと思います。
TVドラマとしては、初出演作品となる織田裕二は、現在の彼からすると
まだまだ、荒削りな芝居であることは否めませんが、それが、このキャラクターを
よく表現している「結果オーライ」につながっていると思えますし、
山崎努が秀逸で、舞台となっている地域ならでは、「漁業問題」も、
しっかり伝わってくる、しっかりした脚本だと思います。
それだけに、視聴者に媚びていませんから、見る側に、真剣に観ることを
要求される作品でもあると思います。
今でも耳にする「北の海域での拿捕」・・・
こういう作品を通して、世の中で起こっている様々な事象に対して、
『自らの考え』を持つことの大切さを感じずにはいられません。
日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記
尖閣諸島での漁船の衝突事故、というよりは中国による侵略行為によって、
尖閣諸島がクローズアップされている。
この問題への、民主党による中国寄りの政治判断には腹が立って仕方がない。
だが、腹が立つだけでなく、議論していくためには、
私達日本人は尖閣諸島だけではない、北方領土、竹島といった領土問題について、
過去の歴史や現在の状況を知らなければならないだろう。
本書は、写真を交え、歴史的な経緯について、詳しく書かれている。
個人的には、かつてのイギリスにおけるフォークランド紛争の時の様に、
日本人は今こそ立ち上がるべきだと考える。
そのためにも、基本的な知識として本書を読んでいただきたい。
因みに、第二次大戦時代の日本の足跡をたどった以下の本も、お勧めである。
写真で読む 僕の見た「大日本帝国」