天使と悪魔/ダ・ヴィンチ・コード ブルーレイ ダブルパック [Blu-ray]
久しぶりにボックスを購入しました。映画の感想としては、ダヴィンチコードよりも、天使と悪魔のほうが面白かったです。
他の方のレビューに、「あらかじめ勉強をしておいたほうが楽しめる」とありましたが、その通りだと思いました。私の場合、勉強をしていたわけではないのですが、法王についての講義を受けたことがあったので、ストーリーが理解しやすかったです。
最後にボックスの感想ですが、とても満足しています。耐久性はランボーのブルーレイボックスみたいな感じで、Xファイルのブルーレイボックスよりもしっかりしています。ダヴィンチコードシリーズの解説書?も付いてるので、皆さんにはこのボックスをお薦めします。
Holy~ザ・ベスト・オブ・ヴァチカン・クリスマスコンサート~
93年からローマ郊外に50カ所の教会を建設するために、ヴァチカンでクリスマスチャリティーコンサートが開催されるようになったが、これは、98~2000年、目標達成までの最後の3年間のハイライトアルバム。
まず、サラ・ブライトマンの天の声のような、ホーリーナイトではじまる。その繊細かつ豊かな歌声は、筆者が趣味で集めた数十枚のクリスマスアルバムに収められた数々のホーリーナイトの中でも秀逸である。
続いて地元イタリアの新鋭、フィリッパジョルダーノのアヴェ・マリアの熱唱を経て、曲はポピュラーにうつってゆく。
北米とヨーロッパの著名なアーティストが勢揃いして、
美しいコーラスあり、迫力あるヴォーカルあり、暖かくも熱のこもった歌声あり。異なるスタイルの歌手によるデュエットは息がぴったりあいながら真剣勝負。
クリスマスにはおなじみのナンバーばかりだが、アレンジも新しく、
ジャジーに、クラシカルに、ポピュラーにと耳にここちよいが、そこはヴァチカン、どこか敬虔な雰囲気がただよう。
すべての歌手の熱唱と観客の拍手が胸をうつ、かなりおすすめなアルバム。
なお、余談だが、レノンとヨーコが歌う以外のハッピークリスマスが収録されたアルバムを初めて聴いた。
あの名曲も、ついにオリジナルから離れた・・・時代の流れを感じる。
バチカンの嵐 [VHS]
スーパーマンでの三枚目的なクリストファー・リーブではなく、二枚目でかつ野心的なクリストファーを楽しめます。
ストーリーは、思っていたよりも結構おもしろいと思います。
どこかに「神の救い」に通じるような会話があり、心が和む瞬間もあります。
実際のクリストファーは熱心な信者ではなかったらしいのですが、ここでは牧師を演じています。衣装もさることながら、十字架とクリストファーの紳士な表情がとても合います。
ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
そんな事が有るのかどうかも解りませんが、(無責任の究極)
イエスも生物として哺乳類だとしたら、やっぱりお父さんとお母さんが、いないと???・・
勿論、神の子でも良いですが、こんなテーマはありですか?
私は観ていてそっちが先じゃん!!と思いました。
パリに出張した遠い昔、モナリザ見とくんだった。後悔後悔。
バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手
『バチカン株式会社』、このタイトルだけみたら、なにやらキワモノめいた内容の本と思うかもしれないが、この本はイタリアのジャーナリズム魂ここにありといった、実に内容の濃い硬派な調査報道本である。副題は「機密文書から知られるカトリック教会の金融・政治スキャンダルの真実」。
日本語訳で450ページを超える本書は、バチカンが抱える闇についての解明とともに、イタリア現代史についての深層レポートにもなっている。なぜなら、イタリア内部のオフショア治外法権ともいうべき存在のバチカンは、イタリアにとっては国家内国家のような存在であり、バチカンとイタリア政界は切っても切れない関係にあるからだ。
本書の出版がキッカケになって、闇に葬り去られていた事件の再捜査が始まったという。ニクソン大統領退陣を招いた『大統領の陰謀』のイタリア版のようなものといってよいのだろうか。つい先日も、バチカン銀行による、不正送金容疑の預金2,300万ユーロ(約26億円)の差し押さえ解除請求を、イタリアの裁判所が却下したというニュースが報道されたばかりである(2010年10月21日)。
本書のディープスロートは、バチカン内部でバチカン銀行の監査にかかわった高位聖職者。死後公開すること遺言にのこし、膨大な資料を託された著者たちは、一年かけて内容を徹底分析、そのベースのうえにさらなる徹底取材の結果、すでに収束したと思われていた「P2スキャンダル」以降にも、さらに深刻なスキャンダルが根絶されることなく、闇に葬られていたことを確認するにいたる。
不透明なカネの流れ、カネが絡む黒い事件簿。寄付された遺産や献金というかたちで信者の浄財を集めながら、慈善事業を隠れ蓑に作られた口座をつうじて資金を横流し、そして一部は着服。口座をマネーロンダリング目的で使用し、資金運用の内容と、資金使途についての詳細については、財務ディスクロージャーをいっさい拒む。ローマ教皇直轄の組織である宗教活動教会(IOR)、通称「バチカン銀行」は、まさにバチカンの伏魔殿、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)する世界そのものだ。
組織の名誉と評判を守るためにスキャンダルが表沙汰になることをひたすら恐れ、情報を握りつぶし、疑惑の中心人物も組織ぐるみで守る姿勢。本書を読んでいて思うのは、遠いイタリアの話ではない。スケールの大小に違いはあれ、この日本でも観察されることだ。
本書は大著だし、原注やら訳注やら大量にあって、しかもバチカンの組織そのものに熟知していない一般読者にとっては煩雑(はんざつ)であろう。しかし、じっくり腰を据えて読めばイタリア現代史に精通することにもなるし、イタリアもまた、ある意味では日本以上に過去のしがらみが重層的に堆積した伝統社会であることを確認することになる。
いかなる組織であれ、それがたとえ営利を目的とはしないものであっても、組織をつくり職員を雇って事業を行う以上、資本主義であろうがなかろうが、カネといっさい縁を切ることは不可能である。だから、宗教組織であっても経理と財務は欠かせない機能であり、組織がそのミッションを実現するためにカネを必要とするのも当然なのだが、しかしこのバチカンという宗教組織はいったい・・・。
そもそも人間にとって宗教活動とはいったい何なのか? カネという人間の欲望はいったい何なのか? こういった深いことも、ため息をつきながら考えてしまう本である。