太陽の季節・若い獣 (角川文庫)
かつては大反響を呼んだ石原慎太郎の出世作『太陽の季節』です。
これって、よくよく考えてみれば、21世紀を迎えた現代からすると、なんと半世紀も前に書かれた作品なのです。
当時書かれた作品の大部分は古くなって陳腐化しているはずですが、この作品は今読んでもその鮮烈さを失っていません。
教育委員会やPTAが推奨するような内容ではないのですが、そういう作品にこそ、人間の抱える普遍的なテーマが込められているのだ、という見本でしょうか。
立った一物で障子を突き破るシーンのように、硬直した常識を突き抜けて太陽を掴もう、ってことですかね。
沢田研二 A面コレクション
覚えたい歌があって、このCDを購入しました。ハッキリ言って大正解!還暦を迎えても衰えを知らないジュリーですが、若い頃から、しっとりと歌うバラード・激しいロックと何をとっても「色っぽい!艶っぽい!!」ですね。新録ではありませんから、歌唱力が上がっていく過程も楽しめ、ファンにとってはそこも嬉しいかもしれません。名曲も多いですよ^^
若い季節/続・若い季節(DVDツインパック)
未亡人の社長が経営する、中堅のプランタン化粧品。
それでもトレ・ビアン化粧品との「飲む白粉」(?!)・「液体口紅」の販売合戦や、男性化粧品の販売拡大と苦労が絶えない。
さぁ〜て、今日は何が起こるのかな・・・?
NHKの同名ドラマの映画化だが、本家の方はVTR(フィルム?)は残っていない。そのため、この2部作(以下・『若い季節』=無印/『続・若い季節』=『続』)は雰囲気を知る上では貴重な資料である。
映画の方は、どちらも古澤憲吾監督が撮っている。そのため、クレージーキャッツの面々は東宝クレージー映画調の演技を披露している。また坂本 九氏・ジェリー藤尾氏・中尾ミエ氏等の若手や、2部作に主演された淡路恵子氏や無印の『キングコング対ゴジラ』調の佐原健二氏と浜 美枝氏&若林映子氏{Wボンドガール!}や『続』の三橋達也氏も存在感があった。
今回の特筆点は、2部作を「ツインパック」としたこと。これらは過去にバラバラにLD化されたが、これらを一気に楽しめるようにしている。
内容的には独立しているので、各自で楽しめる。でも、これなら片方の購入に迷わずに済むだろう。価格も、同社のバラ盤と比べても元が取れる。
さぁ、お腹の底から「若い季節」をみんなで歌おう!
THE PEANUTS “THE BEST 50-50”
タイトル通り、ザ・ピーナッツのベストアルバム。
『スーパーレア・コレクション』がどちらかというとマイナーでこれまであまりCD化されていない曲が中心であるとするなら、今作はCD2枚組で50曲と、おそらく代表曲はほぼ網羅したであろうアルバム。
ただ、リアルタイムでザ・ピーナッツを知らない人間からすると、ちょっと多い気もする。つまり、正直に言って、このアルバムの中で知っている曲は10曲あるかないかくらいであり、それらのほとんどは1枚目の方に収録されている。というのも、そもそも企画として、アンケートの上位50曲を収録したアルバムになっている。だから、入門向けというか、普通のベストアルバムで十分という人間に対しては、やや過剰だろうし、反対にコアなファン向けとしては、『スーパーレア・コレクション』のようにそれこそコアな曲を集めるという方が良いように思う。その意味では、コンセプトがやや適当でない様に感じる。とはいえ、そこまで細かいものを求めないのであれば、「モスラの歌」もちゃんとあるし、このアルバムで十分すぎるほどだと思う。