夢のまた夢 (1) (文春文庫)
この作品は、本能寺の変以降の秀吉を描いている。仇の明智光秀を
討ち、信長時代の主な大名を押さえ込み、天下統一に向かって突き
進む秀吉の姿が生き生きと、そして鮮やかに浮かび上がってくる。
作者によって描き方の違いはあるけれど、本能寺の変から天下統一
までの秀吉についての描写は似たり寄ったりだと思う。この作品が
他の作品と違うところは、朝鮮出兵について、かなりのページ数を
費やしているところだ。全5巻のうち、2巻近くは朝鮮出兵についてだ。
「ここまで書かなくてもいいのではないだろうか。」と、読んでいて
うんざりするほど詳しく書かれている。けれど、今まで知らなかった
事実も多数あり、興味を惹かれる部分もあった。正直、これほど悲惨で
残酷な戦いだとは思わなかった。この戦いで何を得たというのか。結局は、
朝鮮の人たちの恨みをかっただけではないだろうか。秀吉の判断力に
疑問を感じざるを得ない。
読み応えがあり、今まで読んだ歴史小説とは一味違う作品だった。
関ヶ原(1) 夢のまた夢 [VHS]
初めて見た時から、出演者の顔と、音楽を忘れられないくらい感動しました。戦乱の世の駆け引きの面白さ、家名存続のための裏切りなど、興味深く、一気に見てしまいました。個人的には、大谷刑部少輔吉継が好きで、石田三成との友情を貫き、戦死する場面では、苦しいほど泣いてしまいました。本当に面白く、わたしを歴史好きにしてくれた、作品です。
夢への地図(初回限定盤)(DVD付)
スタレビ30周年前夜を飾る待望のニューシングル、その初回限定盤はDVD付き。カーペンターズのGoodbye to Loveで展開されたポップバラードな曲調とヘビーなギターソロのミスマッチから来る面白さを参考にしたという(FMラジオ・NACK DE ROCK情報)編曲で、ベテランバンドらしいよく練られた、聴くほどに味わいあるバラードの仕上がりはさすが。これに阿久悠トリビュート関連のアカペラ版「また逢う日まで」、ライヴ音源を元にバンドと全国の観衆との掛け合いによって新たな命が吹き込まれた「ニッポンの汗」、そしてタイトル曲のカラオケを収録。
プロモビデオでは根本要氏の出身地である行田市の中学校を舞台に、スタレビ「夢への地図」の出発地点を想わせる心温まる情景が映し出されています。太陽のめぐみツアーからは、いまや名曲と言って過言ではない「潮騒静夜」、夏のリリースに相応しい「太陽の女神」のこれまた限定編集版ライヴが楽しめます。これほどの内容でこの価格は正に破格、しかし初回限定盤なので、迷ってる方は急いで購入するのがベストな選択かと思います。
関ヶ原 [DVD]
いろいろな方がキャストについて絶賛されておりますが、中でも印象的なのは大谷吉継(刑部)役の高橋幸治。端正な顔を白頭巾で覆い、目を閉じた状態で演じていますが、声はよく通り、白頭巾のハンデを感じさせません。その彼が一瞬だけ「目」の演技をする(見てのお楽しみ)。その間が最高でした。NHK大河ドラマでは伝説の織田信長俳優として知られていますが、彼が演じた歴史上の人物で、もうひとつの代表作に入れてもよい位の名演であると思います。