機関車先生 (講談社文庫)
口のきけない先生から子供たちがつけたあだ名は「機関車先生」
終戦後の小さな瀬戸内の島の小学校に赴任して来た
体が大きくて力持ち、心優しい機関車先生
子供たちや島の人との交流を描いた1冊
瀬戸内の海と積乱雲と機関車先生
村上水軍と第二次世界大戦と漁師の村
潮の香りと星降る夜空と豆狸
小さの島に残る歴史の重みと子供たち
機関車先生を取り巻く人々の沢山のエピソードがぎっしり詰まっている
初戀(初回) (CD-EXTRA仕様)
とにかく完成度が高い!
1stアルバムもよいのですが、シングルで出た曲以外でそんなに印象に残るものはありませんでした。
しかし、こちらのアルバムは、『花結び』『風の凱歌』等、かなり気に入った曲がたくさんありました。
林明日香さんは今3つのアルバムを出していますが、このアルバムが一番良いと思います。
明日は晴れる(アルバム)
私は沢田研二は大きく分けて二つの顔を持っていると思う。誰にも真似ができない圧倒的な存在感と魅力で霊感さえも漂う紛れもないエンターテイナーの「ジュリー」と、奥さん思いの頑固でグルメな普通のおっさんの「沢田さん」と。
私はあんまり「沢田さん」には興味がない。しかし、エンターテイナーとしての「ジュリー」には本当に心酔・感服してしまう。何という表現力。何という魅惑的な声。何というかっこよさ。こんな人が地上にいて私達を魅了してくれるのは本当に有難いことである。
最近の沢田研二のアルバムは、「ジュリー」よりも「沢田さん」が色濃く出たものになっているように思える。沢田研二の最近のスタンスが、「虚無に飾り立てた昔の自分でなく今の等身大の自分を見て欲しい」と言うこ??なんだろうか。そういうのが好きなファンは大勢いて、それはそれでいいと思う。しかし私は「普通のおっさんの自己満足」じゃなく、まだまだきらびやかに光り輝くロケンロールなジュリーが聞きたい。
で、今回のアルバムである。結論を言うと、これは、本当に良いアルバムだった。沢田研二プロデュースの中で一番か二番目に好きなアルバムだと思う。今回一番うれしかったのは沢田研二の最大(かな?ほかにも一杯素敵な所はあるが、敢えて。)の魅力である美声が如何なく堪能できたことである。曲も全て素晴しく、かっこよく、大人のエンターテイメントとして楽しめるものになっている。
沢田研二はやはり、「自分はエンターテイナー。あんたは観客。骨の髄まで楽しませてやるぜ!」という雰囲気を醸し出して!欲しい。「まあよかったら聞いてよ。こんなおっさんの独り言。」ではアカン。今回のアルバムで本当に久し振りに歌詞カードを手にとって何度も繰り返しながら一緒に歌った。良いアルバムであった。かっこいいジュリーが帰ってきた。こういう方向でいつまでもいつまでも突っ走って欲しい。
お父やんとオジさん
伊集院さんの作品は骨太な環境の元で育ったのにいつでも風の匂いや花や空を感じることで出来る。
この作品も今までの幼少期について書かれていたものと似通ってはいるが雑誌連載の時から続きが気になり、でも「なぜオジさん?」と気になっていた。
読んでも読んでも「オジさん」より「お父やん」の物語だと思ったから・・・。
「お父やん」のどんな困難な事だと思ってもやりとげる力強さは読んでいてもすがすがしく思える。
久しぶりに本の厚さより内容の濃さに圧倒される素晴らしい本だった。
乳房 [VHS]
巨匠・根岸吉太郎監督による1993年の作品。原作は伊集院静氏の同名小説。1993年上映。根岸監督が得意とする「だらしない中年男」として小林薫が主演。モデル出身の女優・及川麻衣、竹中直人、戸川純が共演しています。
ギャンブル、女遊びに明け暮れ家庭をまったく顧みない「だらしない中年男」(小林)が部下である若い女性(及川)と交際を始めますが、やがて彼女が白血病という不治の病にかかってしまい…。すべての遊びをやめて中年男は献身的な看病を続けますが、つい酒を飲んだ夜にホテトル嬢を呼ぶことに。しかし、ホテトル嬢を呼んだにもかかわらず死の淵を彷徨う彼女のことが気がかりで、深夜、中年男は病室を訪ねます。努めて元気に、陽気に振る舞う彼女を見て、中年男はたまらず号泣してしまいます。
言うまでも、原作者の伊集院静さんの亡き妻、故・夏目雅子さんも白血病で若くして亡くなりました。夏目さんとの思い出をつづった原作だけに、リアルで慟哭の心情が全編に流れています。60分に満たない短編映画ですが、極力無駄を排した描写によって妻を亡くした深い悲しみを余計に切実と表現しています。あえてバカを演じて場を明るくしようとする友人、竹中直人の演技も光っています。