ゲゲゲの鬼太郎 青春時代 (角川文庫 み 18-62)
「週刊実話」に連載された「続ゲゲゲの鬼太郎」を収録したもの。鬼太郎は人間にまぎれて田中ゲタ吉として暮らし、民生委員の世話で高校に通っているという設定だ。お下劣下ネタがちょいちょい炸裂する異色のシリーズである。鬼太郎の世界観を大きく変更し、正義のヒーロー化した鬼太郎を貸本作品時代に戻そうとした作品群である。
水木先生自身も後に、鬼太郎作品にセックスの要素を持ち込んだのは失敗だったかもしれないと述べている。怪奇色もあまりない。
テレビアニメで確立されたイメージのまま読むと混乱する。アダルトな並行世界の鬼太郎だと思い、奇天烈な水木作品として楽しむことをお勧めしたい。
鬼太郎は超能力を発揮することがなく、ちゃんこちゃんこではなく縞のセーターを着ている。
志の輔 らくごBOX
'98〜'02の数多くの公演の中から選りすぐりの新作3本(「バス・ストップ」「踊るファックス」「みどりの窓口」)古典6本(「猫の皿」「だくだく」「猿後家」「ねずみ」「御神酒徳利」「帯久」)を収録。 日本の誇るブルース・ギタリスト内田勘太郎(元・憂歌団)によるギター・ジングルが、月例の席で開演前にロビー・ゲストに演奏させたり、噺の間にミュージシャン・ゲストを招いたりの好きな師匠らしく独演会を彷彿とさせる。 各界著名人コメントはご愛敬。 志の輔師匠の間口の広さ、どれだけ多くの人に愛されているかのあかしとして受け取って置きたい。 こうして並べてみると新作のボリュームが少ないのが意外ではあるが「だくだく」「帯久」などは他の落語家に口演されることも少なく、また他のいずれの古典にしても「志の輔流」に解釈・アレンジされているので、この人の場合は古典新作という括りで語ること自体余り意味がないことかも知れない。
欲を言えばきりがなく、あの噺も聴きたい、この噺も入れて欲しいとBOXで9本は食い足りない気がしないでもない。 '06はPARCO公演10周年と銘打って1ヶ月通して過去のPARCOのベスト・セレクションを一ヶ月かけて12席披露されているが、ぜひ15周年(か20周年)の際にはベストオブPARCOをぜひDVDで企画していただきたい。
つげ義春ワールド ゲンセンカン主人 [VHS]
つげワールドをいろいろな監督が映画化していますが、この作品は自然ですね。監督の存在が感じられない程自然です。前世、因果、を感じさせる詫びたエロスが漂っており、なんとなく好きな映画の一つです。群馬県の湯宿温泉の大滝屋がモデルらしいのですが、見事に老人しか泊まっていなかったり、隣の部屋からお経が聞こえたり、混浴温泉で何かの拍子に、中年女性の女性器が丸見えになったりと、若い頃の、つげ本人の強烈な体験が土台になっているそうです。リアリズムの宿もそうでしたが、もの凄い旅館に出会う運命なのでしょう(笑)つげ本人もこの映画に出演しています。この中の物語では、李さん一家、ゲンセンカン主人が、とても好きです。なぜだろう?不思議なせかいで、つげワールドが色濃いからなのでしょうね。池袋百店会は、映画にすると、よくあるメロドラマのようで、イマイチでした。評価は3と4の間です。
おまかせOffice! XP サラリーマン金太郎 PowerPoint 2002 勝利のプレゼン編
テンプレートの独特のクセもなく汎用的に使えました。価格相当ではないでしょうか。実務用ではなくあくまでテンプレノウハウの応用学習用として使った方がよいです。