天上の虹(21) (講談社コミックスキス)
今回物語がかなり動き出しました。
大津の息子、多野安麻呂の復讐
讃良のすがすがしい態度に拍手です。
(何か彼女温和になりましたよね。)
この物語を支えた方々の死もありましたね。
長屋王と吉備の結婚、
安宿や首の誕生(光明皇后・・・なんか幼名は安っぽい名前ですよね)
物語はクライマックスに迫ってきました。
『長屋王残照記』を知っているだけに
この方々の名前が挙がると辛いのです・・・
あと2巻くらいかな?
・・・にしても宮子が精神に異常をきたした理由ってこんなことなの?
あんたも藤原の娘でしょうが!!!
ちょっと無理があるような・・・
だって身分から言っても時代背景から言っても
これって普通じゃないのかと・・・
そんな弱い人には見えないけどなあ?
マンガギリシア神話 (4) 悲劇の王オイディプス (中公文庫)
オイディプスの生涯が細かく書かれていて、とてもわかりやすかったです。
マンガだと細かい部分を省略して、まとめてあるものが多いですが、この本は違いました。
小説とかだと理解しにくい部分も、スムーズに頭に入ってくる感じで絵のほうも
ごちゃごちゃした感じはなくさらっと読めました。
とても気に入っている一冊です。
オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話〈1〉 (中公文庫)
「おもしくてどんどん読み進めてしまう」ということはないですが、図書館に置いてあるような本に比べると格段に読みやすいです。
また、ギリシャ神話に限らず、古い物語といのは口伝えで広まったため人によっていろいろな見解や説があり、著者の主観や偏見で編集されることも結構あったりしますがこちらは割と客観的に書かれている気がします。
コラムのようなスペースで「〜という説もある」といったことにも頻繁に触れていますし、「ここでは〜とする」というように諸説ある中からこの本ではこの説を採用していますよ、といったことが明示されているのはとても好感が持てますね。
オリンピックの優勝者が頭に被る葉っぱのリングがギリシャ神話由来であるなど、日常に関わる雑学などが多く載っているのも退屈な神話を読み進める上での良いスパイスになります。マンガにしたことからも伺えるように、ギリシア神話を退屈せずに読んでもらおうというはからいが感じられて良いです。
現在3巻まで読みましたが、それにしてもギリシア神話由来のものが日常の中に本当にたくさんあって驚きですね。
神話らしい美しいタッチで描かれている点も◎
FFやドラクエあたりのゲームがお好きな人なら、神様や怪獣の名前が出てくるだけでも結構楽しいかもしれませんね。ポセイドンやベヒモスなど聞き覚えのある名前が頻繁に出てきます。元々神話からとっているので当然といえば当然ですが。
結果、マンガにしたから内容が薄くなるということもなく描くべきところはきちんと描かれており、物語も体系的によくまとまっています。ギリシア神話に少しでも興味があるなら買って損はないと思います。