猫の恩返し/ギブリーズ episode 2 [VHS]
「ギブリーズ episode 2」から始まるので少しとまどった。3または4話に分解できるオムニバス風物語。カレー屋は笑える。映画「タンポポ」を思い出させるシーンあり。これまでのジブリ作品から表現方法が変わった実験的印象。「猫の恩返し」は瞳が大きく手足の長い少女漫画のようなキャラクターを受け入れられるかどうか。少女の成長物語としてそこそこのでき。ラスト近くの空中シーンは迫力あり。この部分だけはこれまでの駿作品を凌駕している。DOLBY SURROUNDはよく効いていてテープでも音がよい。
沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]
敢えて言うが、楽しい映画ではない。政治や企業、いや政治や企業運営に名を借りた犯罪的行為がこれでもかこれでもかと描かれる。そしてその犠牲は個人や飛行機乗客である。フィクションという但し書きがエンドロールに出るにせよ、観客は実在の会社や事件を容易に連想できてしまうのだから、自分の生きる世界でこれだけ陰湿、悪質、破廉恥な行為が当たり前に行われていたことを見せ付けられては平穏な心持ちではいられない。しかし、それは当たり前、義憤を覚えてこそ当たり前だ。さもなくばこの映画を見る価値がない。山崎豊子氏の原作が再構成され小説とはエピソードそのものやその当事者は幾分異なる。人によっては落としてほしくなかったエピソードもあるかもしれない。だが、渡辺健の熱演あって主人公恩地元は人間的な魅力十分、それは請合おう。敵役行天を演じた三浦友和も悪役として光った。国見会長登場からの展開は小説に比べるとやや駆け足な感もあるが、「安全」が普通の企業とは違った特別な意味を持つ航空会社、志半ばで倒れたとはいえそれを再生させようとした恩地と国見に見る情熱や爽やかさがきっと心を打つことだろう。最後にもう一度言う。楽しい映画ではない。しかし欲ボケした小人の群れる闇に光明となって輝き続けた骨太な男たちの心意気に救いを見ることのできる映画だ。
「男はソレを我慢できない」オリジナルサウンドトラック(DVD付)
映画を見ていないので、レビューを各段階ではないのかもしれませんが、最愛の鈴木京香様が歌っているということで購入しました。
最初、このサウンドトラックに鈴木京香様の歌が入るということを知ったとき、ある意味ヌード写真集を出すといわれるよりもショッキングでしたw
正直、本人も言っている通り歌は決してうまくはありませんが、映画の中のワンシーンということで寛大な気持ちで聞くとなかなか悪くは無いものです。
映画を見るのが少し怖いような、楽しみなようなそんなことを思わせるサントラだと思います。
ギフト完全版 VOL.4 [VHS]
「クローゼット生まれ、記憶ナシ、『誰かに何かを届けること』
だけ覚えている」男の物語である「ギフト」。
いろいろな人間に届け物をしながら、主人公・由紀夫の記憶は戻り始める。
前半の軽快さとはうって変わって、「ギフト」後半は
暴力と血の匂いのするストーリー展開だった。
その暴力的な表現にだけ目が向けられがちだが、
この「ギフト」の本質は、もう少し違ったところにあるように思う。
「もし、人生をリセットして、生まれ変わることができたら?」
「生まれ変わっても、大切に思う物のところへ帰ることができたら?」
主人公・由紀夫が、記憶のすべてを取り戻して、
「本当に届けたかったもの」を届けた後、どう生きるかを選ぶラストシーン。
もう一度見たい。何度でも見たい。見ていない人には、見て欲しい。
FLOWERS-フラワーズ-<Blu-ray>
自身も人の子であり、親の有り難味が分かる作品。どんなことがあっても親は子を思う。また、子は親を慕う。「家族っていいな・・」と改めて感じる作品です。自分は照れ臭いからきっと、ずっと言えないだろう言葉を映画ならドラマなら言ってくれます。父と母に「産んでくれてありがとう」って。観た後にじんわり、自分は幸せな方なんじゃないかなと思わせてくれる作品です。