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経験を盗め
糸井重里の「触媒性」が、きらめいている。
その道にくわしい方々に、一応「素人」である糸井が
話を聞くという体裁の本だ。
対談、司会糸井(ただし、一家言あるぞ)って感じがした。
日頃まったく興味のわかない分野でも、
こうして読みやすい形で書かれてあると、つい読んでしまうし、
事実、おもしろい。
これだけ、幅広い分野の話が一冊にまとまっている書籍っていうのは、
なかなかないんじゃないだろうか。
もしかしたら、この本を読むことで、
自分では気付かなかった新しい関心領域への道が、
みえてくるかもしれない。
私は、墓、ダジャレ、祭りのはなしがおもしろかった。
これからは、まわりにひかれようとも、
積極的にダジャレをいってやろうと思ったし、
死んだら、鳥葬も悪くないと感じたし、
全国の祭り巡りツアーをいつかやるぞと決意した。
行動意欲をかき立てる本である。
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現代オタク用語の基礎知識
現代オタク用語の基礎知識
オタクでもこんなに色々なジャンルがあるとは知りませんでした。今までのイメージとは違って、とても楽しくて素晴らしい世界でした。個人的に、「ネット」、「オカルト・占い」と「宝塚」の章が特に新鮮で興味深かった。ちょっと元気の足りない時代に、こんなに熱く楽しい世界もあったんですね。