FORTUNE ARTERIAL (1) (角川コミックス・エース 135-8)
実に上手く原作をコミカライズ(再現)しております。
漫画という限られた場所の中でそれぞれの話をたくみにつなぎ合わせ、見事にFORTUNE ARTERIALの世界を描いていました。
一方で、あまりに原作に忠実なので原作プレイ済み(特に今回触れられてたのは原作でいう体験版部位)の人には、先が分かりすぎてしまい良くも悪くもちょっと残念だったかなと。
オリジナル展開に期待したいという方にはあまり向かないかもです。
あとこれは原作厨的な感想ですが、ラストのほうのある意味この作品の一番衝撃的なシーン。
もうちょっとタメが欲しかったなと。
漫画ということもあるのですが、あまりにサクサク進んでしまったので「こんなもんだったっけ?」と思ってしまいました。
「ちょっと視点を変えて、原作をもう一度味わいたい」という方にはオススメかもしれません。
ちなみに、作者の画力自体は申し分ないのですが、表紙の通り原作原画担当のべっかんこう氏とはいささか方向性が異なりますので、その辺りも念頭においておいたほうが良いです。
ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~ 群青の思い出(通常版)
追加キャラ関連以外はほぼPS2版からのベタ移植です。
PS2版のキャラのイベントは増えていません。
追加キャラは主人公以外のキャラとは喋らないし
村の発展パターンや追加キャラ以外のEDは増えてませんのでその辺り物足りませんが
物凄く便利なアイテムがあるのでPS2版よりお勧めです。
基本はフィールドでアイテムを採取して錬金術でアイテムを作り
自分の店に並べたり酒場の依頼をこなしていきます。
自由度は物凄く高いですが逆に自由すぎて序盤は何からやればいいのか戸惑います。
色々な事をやろうと思うと難度も高くなってきます。
錬金Lv、冒険者Lvを上げて高Lvの爆弾や回復アイテムを作る必要があります。
村は主人公が店でどんな物を売ったかによって発展の仕方が違うので
城塞都市になったりキワモノ村になったりやりこんでいくのが楽しいです。
斜め移動が出来ない不満もありますがそれよりも
採取の時や人と話す時の当たり判定が小さくてやりづらいです。
村でのショートカットやアイテムを捨てたり商品棚に並べる時の操作を
PSP移植で増やして欲しかったです。
☆マイナス1はPS2版のキャラのイベントや発展パターンの追加、EDがないので
それでもPSPでのアトリエは手軽にやりこむ楽しさがあるので
リリーの移植か新作アトリエをPSPで出してくれるのを期待してます。