純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集 (2枚組み)
エンケンを最近知った。
今まで、こんなに自由な歌をきいたことはなかった・・・。
今まで、こんなに熱い歌をきいたことはなかった・・・。
今まで、こんなに魂のある歌をきいたことはなかった・・・。
これが、自由なのか。
これが、熱なのか。
これが、魂なのか。
もっと自由になれるんじゃないのかな、僕たちは。
<今>、この歌を聴けて僕は幸せです。
エンケンさん、ありがとう、ほんとに。
イルカ ベスト
リマスター盤とはありますが曲によっては言うほど音が良くないような・・・。
雨の物語とかは結構ノイズが入ってる気がします。
イルカさんと言うと必ずと言っていいほど「海岸通り」「なごり雪」などの伊勢正三さんの曲が上がるのですが、
それだけじゃないんだって所をこのアルバムで知って欲しいです。
1980年代にもfollow me等スマッシュヒットを重ねた実績もあって、
なんでここまで表に出てこれないのかと悲しくなります。
「たまには思春期〜大人の恋を描いてみようと思った」とイルカさん本人がおっしゃっていた時代の「枯れ葉のシーズン」
ちょっと不慣れであぶなっかしい歌唱(下手ってわけじゃないよ!)で不慣れな恋の気持ちの整理を唄うような曲。
1,2番と3番の唄い方が微妙に変わっている所が聞き所。
雪解けの春の日に舞い上がる気持ちのようなピアノ(ハープシコード?)に載せて薔薇と「ぼく」の関係が色々解釈できる「バラのお嬢さん」
本当の事を言うとここに入ってない曲もものすごくもったいないと言うか、
あれもこれも詰め込みたくなります。そのくらい、もっと多くの人に知って欲しい。
愛の飛行士、うつろなダンスあたりも入れて欲しかったなとか、
あれもこれもと欲が出てしまう、このまま時代に埋もれないようになんとか色んな人に伝えられて欲しいです。
しかしノエルのアニメーション版はいつになったらDVDになるんだろう・・・。
ぼくたちの失敗~森田童子ベストコレクション~(CCCD)
今から30年近く前にかなり衝撃的に現れた森田童子。最初は男性なのか女性なのかさえ謎と言われた人でした。
深夜ラジオで一度彼女の歌を聴いた瞬間から、私はその繊細な世界に強く惹かれ、共感し、共鳴し、LPレコードも全て買って、毎日のように聴いていました。友人に「森田童子ってすごく良いよね」と思い切って言うと(このように口に出すことは自分の恥部をさらけ出すかのようで誰にでも言えることではなく、心密かに共感していた、そんな恥じらいの多い時代でした)「センチメンタルだね」と笑われましたが、一人でコンサート(当時はライブとは言いませんでした)にも行きました。歌の通りとてもシャイな人だと感じました。
時が流れ、私の心の奥の大切な宝箱に、切ない苦しい青春と共に仕舞われていた森田童子の歌の数々。
私は「高校教師」は見ませんでしたが、思いがけず森田童子の歌が街に流れた時、宝箱が開けられて自分の青春の一つ一つが怒涛のように蘇ってきました。
あぁ、自分は何の価値も無いと思っていたけれど、一生懸命生きていたんだなぁと思わされ、涙しました。
森田童子の歌が再び評価されるようになったことの嬉しさと、そして苦さは、昔彼女の歌を愛した人に共通する気持ちではないでしょうか。
良い歌はいつ聴いても良い。良いものは時代を超えて普遍的である。森田童子はそんな当たり前の大事なことを教えてくれています。