無農薬ハーブティー: カモミール ジャーマン 100g
早速のんでます。
気分が落ちつき休む前に毎晩飲んでます。
不眠の私はハーブを最近愛用してます。病院に勤務ですが、
薬に頼らずハーブに請ってます。
ショパン序破急幻
遠藤郁子のこのアルバムは、一般的なクラシックのCDのように、ただ人気曲を集めたり、同ジャンルの曲を編集したりしたものとは違い、ショパンの天才を独自の視点で切り取ってまとめ上げている。しかも能楽という一見ショパンとは全く結びつきそうも無い世界をコンピレートして違和感の無いアルバムを作り上げた。バラード4曲を中心にノクターン3曲を組み合わせているが、その選曲と配列も秀逸だ。クラシックのCDの中でも特筆すべき名盤と言えるのではないか。
ショパン自身が表題音楽を否定したし、純粋音楽であるショパンの楽曲に何らかの意味付けを行なうことには異論もあるが、ここにある「序破急」に基づく表題は、遠藤がショパンの曲に恣意的な意味を与えたというよりは、みずからの命、生き様の中からつかみ得た感応の表現としてあり、遠藤の感性が独自につかみ取ったショパンの本質がそこから見て取れる。それが凡百の教科書的な演奏には及びもつかない深さの源泉だ。解釈の差異が「違い」ではなく「個性」として結実した稀有な例だろう。これは紛れも無いショパンである。こんなショパンを弾いてみたいと思わせる。
ショパンが好きだという人は演奏家にも愛好家にも多いが、本当にショパンを特別に思っていることが、遠藤の演奏からはひしひしと伝わってくる。冒頭のノクターンに始まって、命を削り、魂の奥底から沸き起こる情念が塊となって押し寄せる。曖昧さなど微塵も無い臨界点のような厳しさ。音楽というものが技術だけではどうにもならないことを証明する圧倒的演奏だ。死の淵から返り咲いた遠藤の鬼気迫る感動的名演である。