Divine Justice (Camel Club)
前作で宿敵を倒し逃亡するオリバーが、途中で巻き込まれる意外な事件が舞台。宿敵を倒し一息入れたはずのオリバーを追う指令を受けたノックス。そのノックスを追う事でオリバーを助け行くキャメルクラブのメンバー。話に内容はあえて触れないが、今までのシリーズに比べ気味な感じがするは否めないが、各自が独特のキャラクターぶりを発揮する点ではこのシリーズの魅力を踏襲している。
本書で過去の経緯との一区切りを果たした形だが、今後のオリバーおよびこのシリーズの展開を楽しみしている。
ザ・パーフェクト・マシーン
初めてこのバンドのアルバムを買ってみました。
他の人も言っているように、ヴォーカルが素晴しいですね。
やや、ハイトーンですが、よくあるメロスピ系のじゃなく、メロハーや北欧、ブリティッシュ系で一本スジが通ってるって言うか、非常に安定感があります。
曲は、メロディックなんだけど、リフとかが攻撃的なのもある割に、全体としてメロハー路線。なんて言うか、フェアウォーニングとかあの路線に、メロスピ、メロパワの要素を足した感じ。
キーボードがうまいくせに出しゃばりすぎずにいい感じで、何曲かで入るピアノも素晴しいフレーズを聴かしてくれます。
ギターはリフはいいもの持ってるんだけど、ネオクラ系のソロが手癖がありすぎて、ちょっといまいち。
全体に、ハードすぎず、メタルファンにはもちろん、
メタルをあまり聴かないポップス中心の人でも十分楽しめる素晴しいアルバムです。
Hollywood Rocks
B!誌でも高い評価を得ていた作品ですが、おおよそその期待を裏切られることのない好盤です。ハードさやヘヴィさを求める人には物足りないと思いますがこの手のメロディアスHRを好む人にはたまらない作品です。全体に躍動感があるため中だるみがないのも好印象。次作にも期待。
ステージ・オブ・コンシャスネス [DVD]
バンド存亡の危機から新Voミケーレ・ルッピの加入で完全に息を吹き返したヴィジョン・ディバイン。
今作ではそのルッピのあまりにも素晴らしい歌唱が存分に堪能できます。
また、特典映像扱いで本編とは別に1st,2ndアルバムからそれぞれ人気のある曲を収録しており、昔からのファンも楽しめること間違いなし!!
Stream of Consciousness
イタリアン・ガリバー、オラフ・トーセン(g)が、自らのメイン・バンドであるLABYRINTHを脱退し、バンドとして本腰を入れたVISION DIVINE入魂の3rdフル。
これは快作。すばらしい。
ありえないツマラなさを発揮していた前作「SEND ME AN ANGEL」から一転、ヴォーカル、キー、ドラムスを入れ替えての布陣で挑んだ本作は、まさに起死回生の一撃。
とにかく新加入のミケーレ・ルッピのヴォーカルが素晴らしい。
無名ながらも、柔和で実によく伸びるハイ・トーン・ヴォイスを武器に、並のヴォーカリストには歌いこなせないであろう楽曲を、やすやすと表現しきる様には惚れ惚れすることしきり。
名曲認定のスピード・メタル曲#6“La Vita Fugge”なんて、そこいらの多少名の通ったシンガーでもそう簡単には歌えんぞ。
つーか、オラフ・トーセン、ヴォーカルを聴く耳だけはマジで一流だわ(^^;
ファビオ・リオーネ(RHAPSODY)といい、ロブ・タイラント(LABYRINTH)といい、よくもまあここまでの逸材を次々と引っ張ってくるもんだ(驚)
つくづく感心するわ。これでギター・プレイももうチョイ丁寧だといいんだけどね(苦)
まあ、ちょい欲を言えば、元ELDRITCHのオレグ・スミルノフ(Key)のプレイが前任者(アンドリュー・マック・ポウルズ:LABYRINTH)に比べて、正直地味なんで、もう少し頑張って欲しいかな。
同じく新加入のマテオ・アモロソ(dr)のプレイも、ATHENAの「NEW RELIGION?」を聴いた時にはあんま感じなかったんだけど、単調な感じでパッとしないんだよね。お仕事臭が漂ってきちゃってるんだわ(汗)
もう少しバンドらしさが出たらもっと良くなるんだけど、とりあえずミケーレの見事な歌唱でごまかされちゃってる様な気がするんで、これは彼らの今後の課題ということで(^^;
なにはともあれ、メロディ派のリスナーはご一聴を。
前作でひいてしまったリスナーも再チャレンジの価値十分!