Whydunit?
前作から7年?8年か。もう新譜は出ないとすっかり忘れてた時に新譜の発売を知って狂喜したよ。さて待ったかいはありました。今回もズーンと重く鈍いものを残してくれました。聴いてて切なくなってきました。ストーリーテリングの巧さは更に磨きがかかってるんじゃないかな。ラッキーホールとは決して覗き込んではいけない穴。覗き込もうものならドスの利いた声で『何しとんならワリャー』と言われる穴(実話)。未聴の方は是非一度面影ラッキーホールの世界を覗いて見て下さい。ここでは怖いおっさん出てきませんから。
クイック・ジャパン85
歳を重ねる毎に良い加減に力が抜け、面白さを増していくさまぁ〜ずの二人を徹底的に特集しています。
インタビューは二人一緒での形式。今まで単独ではありましたが、二人一緒はあまりないので嬉しかった。二人の掛け合いの声を想像しながら読むとまた楽しい。
また、特に必見なのがウッチャンからさまぁ〜ず二人への直筆のお手紙。二人への信頼、また戦友としての絆が見てとれて、ジーンとしてしまいました。
その他、ライブレポートやDVDレビューなど、盛り沢山な内容です。22年目の今もなお、たくさんのテレビ番組に出ながら「お笑い芸人」でありつづけるさまぁ〜ずのカッコイイ姿が沢山見られます。テレビのさまぁ〜ずしか知らない方に是非読んでほしいです!
オールタイム・ベスト 映画遺産200 日本映画篇 (キネ旬ムック)
世界的にはジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」(1902)が、国内では牧野省三の「本能寺合戦」(1908)が、本格的な映画の黎明を告げる。それから1世紀、星の数ほどの作品が世に送り出されては消えていった中、人々の心の中で何十年も燦然と生き続ける200作品―これは映画という文化の、100年間の「結果」の本だ。題名しか知らないものは、機会があれば是非観てみたい。現在、世界的にも国内でもクソ作品(失礼!)が横行している昨今、心揺さぶられる本当の「映画」に再会してみたいものだ。そんな気持ちに対する手引書でもある。
☆-1は、紙面に余白が目立つこと。折角の90周年、当時の評論(勿論キネマ旬報のもの)も掲載するなど、もっと盛り沢山な内容にして欲しかった。
キネマ旬報 2009年 8/15号 [雑誌]
堺雅人の特集が読みたくて買ってみましたが、特集といっても最初の2,3ページのみ。
表紙はかなり素っぽくて、素敵にとれているのでよいのですが、内容的には堺雅人の記事だけ読みたいならばちょっとこの値段はもったいないかな。
ばちかぶり ナゴムコレクション
92年にリリースされたナゴム・アゲインシリーズ『THE BEST OF BACHIKABURI』『THE WORST OF BACHIKABURI』2枚のCD全曲にボーナス曲を追加した復刻盤。本作では「妖怪人間ベム」等のカバー曲も無事収録されたので、完璧な復刻盤と言える。また初期作品には歌詞が掲載されていなかったが、今回はトモロヲ氏自ら書き下ろしという大サービス。ジャケは1st12"の蛭子能収の絵(髪の毛だけはトモロヲ氏が後でパンクスらしく描き直したらしい)の背景を、オリジナル12"の「金色」、再発12"の「黄色」から、今度は「銀色」に変更したものになっている。
DISC1は『THE BEST〜』+2曲という構成で、84年12月1st12"EP8曲+85年7月2nd7"EP4曲(+付録ソノ2曲)に加え、87年2月V.A.『子供たちのCity』から「未青年」、さらに未発表スタジオ音源「血涙」が収録された。こちらはパンク編なので必聴だ。ファンクへの過渡期の楽曲「未青年」はいつ聴いても傑作だ。
DISC2は『THE WORST〜』+2曲という構成で、88年2月1stLP『白人黒人黄色人種』7曲+89年8月3rd7"EP「SWIM」3曲に加え、90年6月V.A.『WILD DRAW FIVE』から「悪い噂」「自由自在(ピー・ウィー)」が収録された。こちらは言わばファンク編。
ただ、アナログ盤やナゴム・アゲインシリーズ及びV.A.のCD盤を1枚でも持っている人には、本作は2CD3,990円ということで、ボーナス曲目当てだけではなかなか手が出にくいかなとは思う。
ナゴム再生委員会とは全然関係ないが、メジャー・デビュー後の作品、トモロヲ氏のソロ作品等もそろそろ復刻して欲しいと思う。