クロスカップリング反応―基礎と産業応用
CMCは章ごとの密度が一般に薄い。今回もカップリング、ノーベル賞ということで、過去のCMCの原稿をかき集めた感がある。やっぱり、CMCだなと思わせる内容で、カップリングを真剣に知りたい人にはお勧めできない。ただし、値段はCMCにしては破格の値段なので、ノーベル賞をもらった気分になるには、持っていてもよいかもしれない。どうせ、真剣に勉強するなら、根岸先生編纂の2冊本のPdの本(Wiley)か、辻先生の著書、Heck先生の少し古い著書、宮坂先生編纂の219巻など、C-Cボンド形成反応の本で名著はいくつかあり、それを買うべきだ。出会った本で、化学の好き嫌いが決まることもあるので、お金を惜しまず、名著を買うべきだと、私は思う。本屋で立ち読みして、本書はがっかりした。(値段以外は)
これから、もう少しまっとうな、著書が編纂されるのを待つ手もある。
日本の科学者101 (ハンドブック・シリーズ)
化学分野では、鈴木さん、根岸さんは残念ながら次の人たちの紹介になっています。
高峰譲吉 1854〜1922
櫻井錠二 1858〜1939
下瀬雅允 1859〜1911
池田菊苗 1864〜1936
鈴木梅太郎 1874〜1943
真島利行 1874〜1962
柴田雄次 1882〜1980
黒田チカ 1884〜1968
水島三一郎 1899〜1983
福井謙一 1918〜1998
ペリ環状反応―第三の有機反応機構
炭素炭素結合形成に対して、クロスカップリングなど、最近の有機金属試薬を駆使した反応を提案する人が多い中、本書で解説されているようなペリサイクリックな反応を逆合成の中に組み込む事を提案できる人は意外に少ない。立体を制御しつつ一挙に複数の結合を構築する事ができる点で使いこなせば非常に有用な手段であるにも関わらず、立体選択性に対する理解が不十分であったり、転位を伴う事から、敬遠されがちなのが現状なのでしょうか?有機化学の教科書では、要点だけがまとめてられているケースが多いですが、本書は、この手の反応にスポットライトを当てて、丁寧に説明してくれています。オックスフォード大学のOCPシリーズは、各論を丁寧に解説してくれている点で優れていますが、特にこの手の本は和書ではほとんど見当たりません。ウッドワードホフマン則と分子軌道論を詳細に解説するところから始まり、電子環状反応、ディールズアルダー、キレトロピー、双極子反応、クライゼンやコープ転位などのシグマトロピー反応まで、分かりやすく解説してくれています。日本人が見落としがちなところにも、しっかり教育のメスを入れるところはさすがとしか言い様がありません。お勧めです。
TVアニメ「けいおん! ! 」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん! ! 」イメージソング 平沢唯
1曲目はいまや唯とは黄金タッグのTom H@ck氏の作品。唯と(ギー太と)作り上げてきたハイパーにキュートが疾走する唯一無二、唯我独尊の唯ロック(勝手に命名)が炸裂である。もはや完全に独自のとんでもない世界を作り上げてしまったこの黄金タッグ、解散はもったいなさすぎだ!!
2曲目は1期のサンデイ・シェスタのようなまったりソング・・・こちらも実に素晴らしい。かわいすぎる唯ボイスに癒されます。アレンジがサントラ担当の百石さんなのでサントラの音楽に通ずるものがあってすごく耳に心地いいですな。
3曲目は1期レッツ・ゴーのような全員課題曲。バンドでやるにはレッツ・ゴーよりだいぶハードルは高い。まあでもこの曲は唯より澪のほうがはまっていると思う。レッツ・ゴーは歌詞も曲も唯にはまってたけどね。
まあとにかくけいおん!!の3期がもうないとしてもこの企画だけは終わらせないでほしい。この黄金タッグはいまの日本の音楽シーンの中でも際立った個性と才能なのだから。
明日への道〜Going my way!!〜 / YAKUSOKU NO MELODY
【収録曲】
1.明日への道〜Going my way〜
2.YAKUSOKU NO MELODY
3.明日への道〜Going my way〜(カラオケ)
4.YAKUSOKU NO MELODY(カラオケ)
※遊戯王ファン視点のレビューです
1曲目は前OPのBELIEVE IN NEXUS(これも遠藤正明さん)と同じくロック調の熱い疾走感ある曲です。
あえて比較するとこちらの方がやや重くシリアスな印象があります。
2曲目のタイトルは未定となっていましたが、こちらも5D'sの挿入歌として使われるようです。
バラード調の曲や希望に溢れた歌詞からして、最終回で流れるのではないでしょうか。
本編で聞くのが楽しみです。
どちらも遊戯王5D'sの最後を飾るには充分すぎる曲であると思います。